破壊的な笑顔で視聴者の心を掴むチェ・ジョンヒョプ 『無人島のディーバ』など出演作5選

視聴者の心掴むチェ・ジョンヒョプ出演作5選

『わかっていても』

『わかっていても』(写真はJTBC公式サイトより)
『わかっていても』(JTBC公式サイトより)

 『わかっていても』は、美大を舞台に、友達以上恋人未満の関係を始める男女を描いた物語。失恋中の主人公ユ・ナビ(ハン・ソヒ)が、どこかつかみどころのない男性パク・ジェオン(ソン・ガン)と出会い、惹かれ合いながらも、関係性の曖昧さとすれ違いを丁寧に映し出していく。各話のタイトルに“わかっていても”とつくように、期待しても無駄だと頭では理解していても、自分の気持ちを抑えきれない主人公の葛藤を描く本作。愛とは何かをテーマに、登場人物たちが自分たちの答えを出していくのが見どころの一つで、映像の美しさも見逃せない。

 突然だが、チェ・ジョンヒョプの名前を聞くと、「じゃがいも」を想像してしまう方もいるのではないだろうか。本作で、料理を学び麺店で働くドヒョクを演じるのがチェ・ジョンヒョプだ。ナビとの再会シーンでは、バスの中でじゃがいもを転がせてしまい、慌てて拾うシーンが印象的だ。トレーナーのポケットにパンパンに詰め込み、照れ癖そうに微笑むまでの展開が破壊的な可愛さで、一気に沼落ちしてしまうと思う。一途で優しさ溢れるキャラクターで、ナビとの結末はネタバレになってしまうため、是非本編で確認いただきたい。

『魔女食堂にいらっしゃい』

『魔女食堂にいらっしゃい』(写真はCJENM公式サイトより)
『魔女食堂にいらっしゃい』(CJENM公式サイトより)

 対価を支払う代わりに自分の願いを叶えてくれる魔女食堂を舞台にした短編物語『魔女食堂にいらっしゃい』。“幸せは自分で決めるものであり、人生は長い目で見るものだ”と語りかけられるような一作で、残酷すぎる対価を引き換えにしながらも、それぞれが思い描く幸せを手にいれる姿に考えさせられる。全8話と比較的短編で、一気に観たくなる作品だ。

 チェ・ジョンヒョプは、短距離走の有名選手で、競技中の怪我で悩まされる学生イ・ギリョンを演じる。ある日偶然魔女食堂に辿り着き、お店でアルバイトをすることとなる。柔らかな空気の持ち主だが、強い芯を持ったキャラクターで、制服姿の彼の姿が新鮮だ。劇中では主人公をヌナと呼び、側で支える姿が印象的で、最終話でガラリと変化するシーンもぜひ見届けてほしい。

『ストーブリーグ』

『ストーブリーグ』(写真はSBS公式サイトより)
『ストーブリーグ』(SBS公式サイトより)

 『ストーブリーグ』は、最下位の野球チームを立て直す運営スタッフにスポットを当てたヒューマンドラマ。野球未経験の凄腕ゼネラルマネージャーが、周囲を巻き込みながら球団の抜本的な改革に挑んでいく姿を描く。野球チームの裏側を描く作品だからこそ、野球に詳しくない方でもお楽しみいただける作品だと思う。「あなたはあなたのままで愛されている」「人生は自分次第で何度だってやり直せる」そんなメッセージ性のある作品で、どのエピソードも胸が熱くなる。

 本作で若手投手ユ・ミンホを演じるのがチェ・ジョンヒョプだ。上手くボールを投げることができず、1人悩みを抱える選手を演じた。目の前の成績よりも仲間を信じて自分と向き合うことの大切さをチームから教えてもらい、少しずつ変化していく成長の過程が見どころの一つ。まだ初々しさのある彼の姿を観ることができる一作だ。

■配信情報
『無人島のディーバ』
Netflixにて配信中
出演:パク・ウンビン、キム・ヒョジン、チェ・ジョンヒョプ
原作・制作:オ・チュンファン、パク・ヘリョン、ウンヨル
(写真はtvN公式サイトより)

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「アクター分析」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる