『となりのナースエイド』唯の死の真相と澪の過去が明らかに 勢い増す戸塚純貴の存在感も

『となりのナースエイド』唯の死の真相

 ドラマ『となりのナースエイド』(日本テレビ系)第3話のゲストは、戸塚純貴と浅川梨奈。相馬(矢本悠馬)の大学時代の友人で、星嶺医大に入院することになる内藤雄二とその元カノ・伊織をそれぞれ演じている。

 それにしても、今年に入ってから観る作品、観る作品に戸塚が登場してくる。今期の連続ドラマでは『ハコビヤ』(テレビ東京系)に、『マルス-ゼロの革命-』(テレビ朝日系)、そして『となりのナースエイド』、さらに映画『ある閉ざされた雪の山荘で』まで。メインキャストに名を連ねているのは、『マルス-ゼロの革命-』(とは言っても第1話ではまだほんの少しの出演だったが)と『ある閉ざされた雪の山荘で』で、『ハコビヤ』と『となりのナースエイド』はゲストになるが、とはいえこの量は凄まじい。昨年は言わずもがな『だが、情熱はある』(日本テレビ系)での春日役が代表作となったわけだが、今年はこれから朝ドラ『虎に翼』(NHK総合)が控えているのだから、決して大袈裟ではなくこの勢いはさらに加速していくことは間違いないだろう。

 今回、戸塚が演じる内藤は、「シムネス」に侵されていた。シムネスとは、全身に同時多発的に悪性腫瘍が生じ、確認できる腫瘍を全て切除したとしても、すぐに新しい腫瘍が発生して必ず患者を死に至らしめる病気。検査をするきっかけとなった、脳炎から引き起こされる記憶障害や異常な言動といった、言葉を選ばずに言えば“二重人格”のような難役でもある。

 普段は相馬と同じ気の弱い“陰キャ”だが、症状が発症すると本音を爆発させ荒々しくなる。さらには愛する伊織との再会と別れ――と、芝居としてもてんこ盛りではあるが、『ある閉ざされた雪の山荘で』や『ハコビヤ』でも表れていた戸塚自身が持つ穏やかな空気感が、伊織と約束の弁当を食べる最後のカットに収められていたように思う。本人も「純愛」とコメントしているように、浅川梨奈にとってはあまりなかった真っ直ぐなヒロイン役であり、『帰ってきたらいっぱいして。』(読売テレビ)のようなある種ぶっ飛んだ役の一方で、こういった正統派の役ももっと観てみたいと思わせてくれる。

 第3話では、澪(川栄李奈)の姉(成海璃子)の死の真相、澪の過去が明らかになった。公式サイトでもついにプロフィールが解禁になっているが、澪の姉の名前は桜庭唯。新聞社で記者として働いていたが、シムネスにかかり、内藤と同じ延命治療のため手術を受けるも、その後自殺した。唯の主治医を担当していたのが、澪。彼女は星嶺医大の教授・火神(古田新太)からスカウトされるほどの腕を持つ外科医だったのだ。

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