永野芽郁、『君が心をくれたから』への不安と自信 涙が溢れた山田裕貴との予期せぬ出来事

永野芽郁が語る『君が心をくれたから』撮影裏

 フジテレビ系月9ドラマ枠で放送される永野芽郁主演ドラマ『君が心をくれたから』。永野演じる主人公・逢原雨が、山田裕貴演じるかつて心を通わせた男性・朝野太陽のために自分の“心”を差し出す宿命を背負うことから始まる、過酷な“奇跡”が引き起こすファンタジーラブストーリーだ。主演を務める永野に、主演としての意気込みから、長崎県でのロケや相手役の山田の印象などについて話を聞いた。

「胸がギュッとなるシーンは多いと思います」

――『君が心をくれたから』で主演を務めることが決まったときの気持ちを聞かせてください。

永野芽郁(以下、永野):純粋に嬉しかったです。ただ、演じながら苦しくなる瞬間も多いだろうと感じましたので、「大丈夫かな」という不安もあるけれど、共演には山田裕貴さんもいらっしゃるし、なんとかこの冬を乗り切れたらいいなと思っています。

――具体的には、どういうところで「苦しくなる」と感じたのでしょうか?

永野:相手を思っての自分の言動が、相手にとっては苦しかったりするところです。みんながお互いのことを思ってやっているのに、結局どちらも苦しくなっていて、「なんでこうも報われないんだろう」と思う場面が多く感じました。雨の立場で脚本を読んでいると、さらに心が苦しくなったり、これで正しいんだろうかと不安に思うこともあるんです。観ていて胸がギュッとなるシーンは多いと思います。

永野芽郁©︎フジテレビ
永野芽郁 ©︎フジテレビ

――雨はどういう女の子だと考えていますか?

永野:すごく強い子だと思います。雨は自分のことを無下に扱っていて、自信がなく日々を過ごしているけれど、自分の大切な人のために心を捧げられるというのは簡単なことではありません。殻に閉じこもり一人で過ごしているけれど、一人で過ごせるのは強いことだと思うので。雨はなんだかんだ傷ついた分、強くなって生きてきたんだと思います。

――山田さんとは『ハコヅメ〜たたかう!交番女子〜』(日本テレビ系)以来の共演ですが、そのときの印象から変化したことはありますか?

永野:山田さんとは「2年間でお互いが変わったことは、そんなにないよね」という話をしています。でもそれぞれが2年の間にいろんな経験をしていますから、周りから見たらいい意味で変わった部分はあるのかもしれません。近くにいる分、お互い変化に気づけていませんが、それがお芝居で出せたらいいなと思います。

――クランクインを迎えて、山田さんのことで新たに発見したことがあれば教えてください。

永野:まさか涙すると思っていなかったシーンで、心を通わせすぎてお互いに涙してしまうことが多々ありました。いつもだったら2人ともケラケラしているのに、撮影になったら私はちゃんと雨として、山田さんは太陽として傷つく。終わった後に頑張ったねと言って、ハイタッチや肩をトントンするのがルーティーンになっています。前回共演したときとは役が違うということもありますが、新たなコミュニケーションの取り方になったとは思います。

――涙を流すシーンではないのに、泣いてしまったということですね。

永野:まさか泣くと思ってはいませんでした。お芝居をする中で、相手の声の震えを感じたり、きっと今自分のことを想ってくれているんだなと思ったりする。そんなふうに、お互いに対しての感度が高い状態で撮影できているので、予期せぬことが起こったりするんです。そこはすごくやりがいもあるし、面白いなと思います。

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