『パラサイト』イ・ソンギュン、48歳で死去 『パチンコ』著者ミン・ジン・リーらが追悼
『パラサイト 半地下の家族』などへの出演で知られる俳優のイ・ソンギュンが、12月27日午前、車の中で死亡した状態で発見された。
イ・ソンギュンは、岡田准一主演でリメイクされた韓国映画『最後まで行く』の主演や、第92回アカデミー賞で作品賞を受賞した『パラサイト 半地下の家族』で演じたIT企業の社長役で知られる俳優。『パスタ〜恋が出来るまで〜』『マイ・ディア・ミスター ~私のおじさん~』などTVドラマにも数多く出演し、過去には日本でもファンミーティングが開催されていた。
1月に主演ドラマ『ペイバック~金と権力~』が放送されたり、主演映画2本がカンヌ国際映画祭に招待されたりと、2023年に入ってからも精力的に俳優活動を行っていたが、10月に違法薬物を使用した容疑で取り調べを受けたことが警察の発表により判明。イ・ソンギュンは調べに対し、「薬物だと知らなかった」と釈明しており、2度の精密鑑定ではいずれも陰性と判定されていた。
『朝鮮日報』によると、12月23日午前10時から翌24日午前5時にかけて、3回目の聴取が行われたという。イ・ソンギュンは、今回の件について恐喝されたとして、ソウル・江南にある遊興施設の従業員の女性ら2人を告訴したほか、出演予定だったドラマ『ノー・ウェイ・アウト(原題)』を自主降板したことが報じられた。
『聯合ニュース』は、イ・ソンギュンが遺書と見られるメモを残して家を出たとマネージャーが警察に通報した後、ソウルの公園の車中で死亡した状態で発見されたと報道。遺体の隣には練炭が置かれていたという。
イ・ソンギュンの死は、韓国芸能界にも大きな波紋を呼んでいる。『パチンコ』の著者ミン・ジン・リーは、自身のX(旧Twitter)に彼の写真とともに「『パラサイト』では称賛に値する演技を見せ、『マイ・ディア・ミスター』でも別格の名演を披露しました。彼の優れた作品とクリエイティブな才能が人々の記憶に残りますように」と投稿し、追悼の意を示した。
参照
https://jp.yna.co.kr/view/AJP20231124004500882
https://jp.yna.co.kr/view/AJP20231227002000882
https://n.news.naver.com/article/366/0000941656