堀田真由、王道ラブストーリーは「いままでにない挑戦」 “戦友”萩原利久とのエピソードも

堀田真由、「いままでにない挑戦」を語る

 ピアニストになる夢を叶えられなかった河野美璃と、記憶障害のある青木空の切ない恋模様が話題を呼んでいる『たとえあなたを忘れても』(ABCテレビ・テレビ朝日系)。『大奥』(NHK総合)や『風間公親-教場0-』(フジテレビ系)など、2023年だけでも数々の話題作に出演している堀田真由が、地上波連続ドラマ初主演にして王道のラブストーリーに挑んでいる。美璃の役作りや、4度目の共演となる萩原利久の存在について話を聞いた。【インタビューの最後には、サイン入りチェキプレゼント企画あり】

「ずっとお芝居ができて幸せです」

ーー2023年も映画やドラマに大活躍ですが、この1年を振り返っていかがですか?

堀田真由(以下、堀田):体感的にはすごくあっという間です。自分自身の人生というよりは、他の誰かの人生を生きている時間のほうが長いので。今年は『大奥』(NHK総合)から始まり、『風間公親-教場0-』(フジテレビ系)や『CODEー願いの代償ー』(読売テレビ・日本テレビ系)、映画『バカ塗りの娘』など、まったくタイプの違う作品でいろいろなキャラクターを演じさせていただき、こんなにありがたいことはないなと思っています。ずっとお芝居ができて幸せです。

ーー今回の『たとえあなたを忘れても』は、堀田さんにとって初の地上波連ドラ主演作というメモリアルな作品になります。

堀田:自分自身、本当は前に出ていくのが苦手な性格なんです。こういうインタビューの場とかでは喋れるんですけど、人が大勢いる場だと圧倒されてしまって、なかなか自分から話したりまとめたりすることができなくて。もちろん主演の立場として、コミュニケーションをとりながら、みなさんがリラックスして楽しくいられる現場を作っていきたいなとは思いつつも、主演という立ち位置だけが正解でもないと思いますし、やり方に関しても正解はないと思うので、自分なりの正解にできたらいいなと思って臨んでいます。

ーー主演という立場だからといって、あまり気負うことはしないと。

堀田:自分にできることは、お芝居を通して美璃を伝えていくことなので、現場でしっかりとお芝居をやっていれば、自ずと現場の士気も上がっていくのではないかなと思っています。もちろんそれ以外の部分でも頑張らなきゃいけないなとは思いつつも、まずはやっぱりお芝居が大事だと思うので、お芝居を一番に頑張りたいなと思っています。

ーージャンルとしては、堀田さんのキャリアでもあまりなかったような、王道のラブストーリーです。

堀田:以前、『いとしのニーナ』(FOD)という作品でもラブストーリーには挑戦させていただいたんですが、あのときは学生役でしたし、制服を着ていることが多かったので、24歳の美璃という自分自身と近い年齢の役でラブストーリーをやらせていただくのは、すごく新鮮な気持ちです。

ーー『たとえあなたが忘れても』の美璃は、『いとしのニーナ』で演じられたニーナとはまた違ったキャラクターですよね。

堀田:そうなんですよね。ニーナは、どんな子かと聞かれたらはっきりと答えられるような、かなり芯の強い女の子だったんですけど、美璃はそういうタイプではなくて。しかも24歳という年齢って、大人だけどまだ大人になりきれていない感じがあるんですよね。いま25歳の私もまさにそうなんですが、将来に対して不安を抱える時期でもあると思うので、その辺りはいままでにない挑戦になっているのかなと思います。

ーーピアニストになる夢にやぶれ、東京から神戸へ引っ越してきた美璃。堀田さんご自身と共通するところや共感することはありますか?

堀田:最初に脚本を読んだ段階では、なかったんです。「自分自身と重なる部分がなかなかないかもしれない……」と感じたんですけど、いま自分がお芝居をできなくなると言われたら、美璃と同じで、何をやったらいいかわからなくなるなと思ったんですよね。私は10代の頃からお芝居の世界にいて、いまも当たり前のようにお芝居をやらせてもらっていますが、もしそれができなくなると考えたら……。美璃のピアノのように、私自身もお芝居だけでやってきたので、そこは美璃と分かり合える部分かもしれないと思いました。

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