上野樹里×林遣都、初共演で築いた信頼関係 2人が考える“情報過多の時代に必要なこと”

上野樹里×林遣都、初共演で築いた信頼関係

 上野樹里と林遣都が共演した映画『隣人X -疑惑の彼女-』が公開中だ。第14回小説現代長編新人賞を受賞したパリュスあや子の『隣人X』を実写映画化した本作は、人間の姿をして日常に紛れ込んだXと、それに翻弄される人々の姿を描くミステリーロマンス。7年ぶりの映画主演となる上野が演じるのは、主人公・柏木良子。良子を追う記者・笹憲太郎を、上野とは初共演となる林が演じた。そんな2人にお互いの印象や世の中の変化、作品の見どころなどについて話を聞いた。【インタビューの最後には、サイン入りチェキプレゼント企画あり】

上野「いいバランスになるなと思いました」

上野樹里
上野樹里

――上野さんは『虹の女神 Rainbow Song』(2006年)以来17年ぶり、林さんは『ダイブ!!』(2008年)以来15年ぶりの熊澤(尚人)組になりますが、監督との再タッグはどのように感じられましたか?

上野樹里(以下、上野):『虹の女神』は20歳の頃なので、あまり覚えていないんです。そのときは岩井俊二さんが編集に関わられていましたが、今回は生粋の熊澤組です。熊澤さんがすべてに関わるということで、楽しみだなと思いました。

林遣都(以下、林):監督も白髪が増えたなと思いましたね(笑)。14年前は真っ黒だったんですけれど。でも、役者に向き合うときの、愛のある厳しさと愛情深さは変わっていませんでした。「熊澤さんってこういう素敵な方だったな」ということを思い出しました。本当にしっかり向き合って演出してくださいました。

林遣都
林遣都

――長いキャリアの中で2人が初共演ということにビックリしました。共演された印象を教えてください。

林:上野さんと初めてお会いしたのは本読みとリハーサルのときでした。夜には、上野さんや監督、プロデューサーさんとの食事会の予定があったけれど、もっともっと詰めなきゃいけないということで時間が全然足りなくて。

上野:面倒くさい人だと思ったでしょ。(笑)。

林:それこそ心でぶつかるじゃないですけれど、みんなが同じ方向を向いていない段階で「優先順位は食事会じゃないでしょ」という姿勢を見せてくださった。僕もどちらかというと、そうありたいと思っている人間なんですが、上野さんはそれを体現していました。作品や役、お芝居に対しての向き合い方が、やりたくても僕にできていない部分までやり通している。仕事に対して責任感が強い方、という印象でした。だからこそ食らいついていかなきゃと思いましたし、上野さんのことをとても魅力的に感じました。初日で撮影が楽しみだという気持ちになりました。

上野:リハーサルでは、まだ何もない広い空間で林さんがとても機敏に「痺れるシーン」を体現されていました。身体表現の能力や再現能力がすごくて。そのお芝居だけでシーンが見えるということに安心感がありました。

――立ち稽古の段階から林さんに信頼を置かれていたんですね。

上野:そうですね。良子は本を読んでいるような大人しいタイプ。対する笹の心情の起伏は常にハラハラドキドキしています。いろんな感情が渦巻いている感じが、林さんの演技によって力強く刻まれていくので、良子との対比にもなり、いいバランスになるなと思いました。

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