2023.12.01 12:00

『マッドマックス：フュリオサ』2024年公開　アニャ・テイラー＝ジョイ登場のUS版予告も

文＝リアルサウンド映画部

　『マッドマックス怒りのデス・ロード』に登場したフュリオサの新たな物語を描く『Furiosa: A Mad Max Saga（原題）』が、『マッドマックス：フュリオサ』の邦題で2024年に公開されることが決定。あわせてUS版予告とビジュアルが公開された。

　2015年に公開された『マッドマックス怒りのデス・ロード』は、石油も水も尽きかけた世界を舞台に、愛する家族を奪われ、本能だけで生きながらえている元警官マックス（トム・ハーディ）と、資源を独占しー恐怖と暴力で民衆を支配するイモータン・ジョーに反逆を企てるフュリオサ（シャーリーズ・セロン）の自由への逃走劇を描、世界中で大ヒットを記録。第88回アカデミー賞ではアクション作品としては異例のアカデミー賞作品賞候補となり、最多10部門にノミネートされ、6部門を受賞した。日本でも2度のリバイバル上映など長期間にわたり劇場公開され、多くの熱狂的なファンを生み出し社会現象となった。

　本作では、『マッドマックス怒りのデス・ロード』でシャーリーズ・セロンが演じたフュリオサの新たな物語が描かれる。セロンからフュリオサ役を引き継いだのは、『クイーンズ・ギャンビット』や『ラストナイト・イン・ソーホー』などのアニャ・テイラー＝ジョイ。共演には、『アベンジャーズ』シリーズのソー役で知られるクリス・ヘムズワースが名を連ねた。監督を務めたのは、1979年に公開された『マッドマックス』から『マッドマックス怒りのデス・ロード』まで、シリーズ4作品の創始者であるジョージ・ミラー。

映画『マッドマックス：フュリオサ』US版予告

　舞台となるのは、世界の崩壊から45年後の世界。家族から引き離された若きフュリオサ（アニャ・テイラー＝ジョイ）の、人生を懸けて故郷へと帰ろうとする“修羅の道”が描かれる。彼女はウォーロード・ディメンタス将軍（クリス・ヘムズワース）率いるバイカーの大群の手に落ち、荒地で戦いに明け暮れる男たちと行動を共にしていくうちに、城塞都市に君臨するイモータン・ジョーと出くわすのだった。

　数々のアクションシーンには、イモータン・ジョーに馴染みの改造車や彼を神のように崇拝する私設軍隊のウォーボーイズが映し出され、そして、ディメンタス将軍とイモータン・ジョーの水、緑、石油……土地の覇権を巡る争いから、フュリオサの数々の試練と故郷への道を探す姿が描かれていく。

　激しさを増す追跡や、炸裂するバトル。「私はフュリオサ」と叫ぶ彼女に「問題はお前が歴史に名を残せるのかだ」とディメンタス将軍が語りかける。ミラー監督が本作について、「『怒りのデス・ロード』は3日2晩の出来事でロードムービーでしたが、この映画は15年にわたるフュリオサの物語だ」と話しているように、予告編の最後には、バズカット姿の成長したフュリオサが披露される。前作でイモータン・ジョーを演じたヒュー・キース・バーンは2020年に亡くなっているが、予告編に登場しているイモータン・ジョーは誰が演じているのか。

　ブラジルコミコンで披露されたファーストルックのビジュアルでは、黄金に輝くフュリオサを、名誉の戦死を遂げ魂が英雄の館に招かれたであろう屍たちが称えている姿が描かれている。