『単身花日』“浮気に向いていない”舜が自滅へ 中盤戦に向けて胸のざわめきが止まらない

『単身花日』“浮気に向いていない”舜が自滅

 “恋バナ”をするなかで、たびたび議題にあがる浮気のボーダーライン。「2人きりで会った時点で浮気」など、わりと早い段階でNGを出す人もいれば、「手をつないだくらいでは、浮気にならないかなぁ」と甘めな判断をする人もいて、それぞれ基準が異なるのが面白い。

 そのなかで、友人に言われて「これが正解かも……」と思ったのが、「パートナーに嘘をついた時点で浮気」という回答。たしかに、やましい気持ちがないのなら、嘘をつく必要がないし、堂々としていればいい。たまに、「変な誤解を与えないために」と嘘をついてしまう人もいるが、その嘘がバレたときには一気に相手の信頼を失ってしまう。『単身花日』(テレビ朝日系)第4話の桜木舜(重岡大毅)のように。

 客観的に見ると、武田花(新木優子)はだいぶ怖い。既婚者の家にアポなしで現れたり、奥さんヅラをして料理を作ったり。舜の妻・ゆり子(高梨臨)の前で、関係を匂わせようとしたこともあった。なにをしでかすか分からない花のような人間とは、なるべく関わらない方がいい。正直なところ、舜も花の積極的すぎるアプローチに引いているのだろうな……と思っていた。

 それなのに、花の“おぼこフェロモン”にあっさりノックダウンされているではないか。花にパンケーキをアーンしてもらっているとき、舜の鼻の下は伸び伸びだし、「今朝まで一緒にいたのに、もう会いたくて心の奥がヒリヒリする」なんて言ってやがる。「長いこと忘れていた、この気持ち。これって、つまり……恋だ!」とまるで世紀の発見かのように驚いていたが、気付いていなかったのは舜だけだ。

 舜は、本当に浮気に向いていない。やましさのあまりに、言わなくてもいいことを言って、どんどん自滅していく。娘の花奈(宮崎莉里沙)が「花ちゃん元気? わたしまた花ちゃんに会いたいな」と言っただけなのに、「元気だと思うよ。でも最近パパ、会ってないから!」とわざわざ“会ってない”アピール。そこまで否定されると、逆に会っているとしか思えなくなってくる。

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