『単身花日』確実に花に心を奪われつつある舜 クレイジーボーイ片山役・田中樹の存在感も

『単身花日』確実に花に心を奪われつつある舜

「初恋の人に、不倫なんてしてほしくなかった」

 そうつぶやく舜(重岡大毅)に、「わたしも、あなたに不倫なんてしてほしくなかったよ……」とツッコミを入れたくなった『単身花日』(テレビ朝日系)第3話。単身赴任をする前の舜は、いい夫で、いいパパだった。それなのに、こんなことになってしまうなんて。

 浮気や不倫のボーダーラインは人それぞれだが、法律上では“配偶者以外の異性と肉体関係を持つこと”と定められている。となると、プラトニックな関係を保っている舜と花(新木優子)は、今のところ不倫には該当しない。ただ、舜の心が花に奪われつつあるのは確実だ。相手が異性と交友していることに嫉妬心を抱き、その怒りをぶつけてしまうのは、もう“好き”だということではないだろうか。

 舜の妻・ゆり子(高梨臨)の立場になって考えると、現状の舜と花の関係の方が苦しい気がしてしまう。ただ寂しさを埋めるために、肉体関係を持っているわけではない。花のために怒ったり、喜んだり、戸惑ったり……舜は、さまざまな感情を抱いてしまっているのだ。「何もなかった」と言われても、夜通し2人でフォークダンスをして、「あの頃はよかったよね」なんて青春を振り返られている方が、個人的にはしんどい。

 そして、おそらくゆり子は舜と花に“何か”あると察しているのだろう。女の勘はするどいと言うけれど、舜の場合はむしろ自らバレにいっている気が……。「こんなにも嘘をつくのが下手な人はいるのだろうか?」と思ってしまうほど、一つひとつの行動が怪しすぎるのだ。

 舜がこうなる前は、カラッとした性格で、絵に描いたような良妻賢母だったゆり子。しかし、第3話では舜に送るぬいぐるみに高性能小型集音マイクを仕込むなど、確実に“闇落ち”してきている。マイクに録音されている舜と花の声を聴いた時、ゆり子は一体どうなってしまうのだろう。

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「国内ドラマシーン分析」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる