リリー・フランキー主演映画『コットンテール』2024年3月公開 共演に錦戸亮、高梨臨ら

『コットンテール』2024年3月1日公開 

 リリー・フランキー主演映画『Cottontail(原題)』が、『コットンテール』の邦題で2024年3月1日に公開されることが決定した。

 本作は、英国アカデミー賞US学生映画賞受賞監督であるパトリック・ディキンソンが手がけた日英合作。誰もがその生涯で経験する大切な人を失うことの悲しみを受け入れるまでの様々な思いを、妻・明子の遺言に残された地、イギリス北部の湖水地方にあるウィンダミア湖への旅の中で描く。

 兼三郎(リリー・フランキー)は、妻・明子(木村多江)を失うまで、一人息子の慧(トシ/錦戸亮)と疎遠になっていた。明子の葬式で久しぶりに、トシと妻・さつき(高梨臨)、孫のエミに会う。喪主の兼三郎は、酒に酔い、だらしない態度。明子の遺言状には、子供の頃に愛した『ピーターラビット』の発祥地で、夫婦で行きたいと思っていたイギリスのウィンダミア湖に散骨してほしいという言葉が。兼三郎と慧一家は、明子の最後の願いを叶えるため、東京からイギリスに向かう。しかし、心を開きあえないふたりは言い争いとなり、 兼三郎は何も言わずに一人で湖に向かってしまう。道に迷い途方に暮れる中、ある農場のジョン(キアラン・ハインズ)と娘メアリー(イーファ・ハインズ)の世話になり、次第に心が安らいでいった兼三郎は、迎えに来たトシにずっと言えなかった秘密を打ち明ける。 

 リリー・フランキーが主演を務め、錦戸亮、木村多江、高梨臨らが出演。そのほか、『ベルファスト』のキアラン・ハインズ、『ノーマル・ピープル』のイーファ・ハインズらが出演する。

 ディキンソンは、英国アカデミー賞そしてUS学生映画賞と学生エミー賞のドラマ部門でヨーロッパ人として初めて受賞した監督。早稲田大学に留学経験があり、多くの日本映画を観ているなか、今回の出演者を決めたという。コロナ禍で撮影が延期されていたが、2021年初夏、日本での撮影からスタート。イギリスではロンドンで撮影が行われた。

 公開に先駆け、本作は第18回ローマ国際映画祭グランドパブリック部門(GRAND PUBLIC)へ正式出品され、主演のリリーとディキンソン監督がワールドプレミアとなる公式上映に出席。また、ディキンソン監督が最優秀初長編作品賞受賞を果たした。

 現地時間10月26日にレッドカーペットに登場した主演のリリーとディキンソン監督。ワールドプレミア上映を終えたリリーは、「パトリックというイギリス人監督が撮った、日本人家族の物語がローマの方々に熱く迎えられたこと、『コットンテール』という作品が国を超えていく瞬間を目の当たりにするという素晴らしい経験ができました」とコメントを残した。

 監督・脚本を手がけたディキンソンは、早稲田大学に留学経験があり、日本の映画や小説などに多く触れてきたという。その中で、日本に素晴らしいスタッフ、キャストがいることを知ったこと、インターナショナルな作品の方が面白くなると考え、日本とイギリスの2つの国をまたがる話にすることを決めたと合作の経緯を語った。

 あわせて公開された場面写真では、兼三郎(リリー・フランキー)と息子の慧(錦戸亮)の姿が切り取られている。

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■公開情報
『コットンテール』
2024年3月1日(金)より、新宿ピカデリーほかにて全国公開
監督・脚本:パトリック・ディキンソン
出演:リリー・フランキー、錦戸亮、木村多江、高梨臨、キアラン・ハインズ、イーファ・ハインズ
製作プロダクション:マグノリア・マエ・フィルムズ、オフィス・シロウズ 
製作総指揮:ガブリエル・タナ 
プロデューサー:押田興将、キャロリン・マークス・ブラックウッド、エレーヌ・テオドリー 
配給:ロングライド 
2023年/イギリス・日本/日本語・英語/シネマスコープ/カラー/原題:Cottontail
©2023 Magnolia Mae/ Office Shirous

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