『どうする家康』クランクアップ 松本潤「湧き上がったのは、ただただ感謝の気持ち」
毎週日曜日に放送されているNHK大河ドラマ『どうする家康』がクランクアップを迎え、主演の松本潤と制作統括の磯智明チーフ・プロデューサーよりコメントが寄せられた。
本作は、ひとりの弱き少年が、乱世を終わらせた奇跡と希望の物語。誰もが知る歴史上の有名人・徳川家康の生涯を新たな視点で描く。主人公・家康を松本潤、脚本を『コンフィデンスマンJP』シリーズなどの古沢良太が担当する。
およそ1年5カ月にわたる撮影が10月26日に終了。松本のクランクアップを祝うためにたくさんのキャストが集まっていたそうで、「顔を見たら感動して集中が切れそうになったのですが、ここまでみんなで作ってきた作品の有終の美を飾るため、気持ちを込めながら最後の撮影に臨みました」と松本は回顧。「『チームプレイ』を長い時間かけて築き、チーム全員で一つの作品を創ってきたんだと改めて感じ、皆さんに心からの感謝を伝えたいと思いました」と感謝の思いを述べた。視聴者に向けては、「本当に面白い終盤戦になるはずです。ぜひ最後まで楽しんでいただけたらと、切に願います」とメッセージを送った。
制作統括の磯は、主演を務めた松本について、「大役を担って頂き、ありがとうございました。年を重ねる中で、白兎から狸へと変貌する家康。つねに誠実に責任感を持って役に向き合う姿勢は、家康そのものでした。スタジオに向かう松本さんの背中に、天下泰平という重責を背負い続けた家康を重ねたこともありました」と称賛のコメントを寄せた。
コメント
松本潤(徳川家康役)
最後のカットを撮る前、一度スタジオを出ると、クランクアップを祝うためたくさんの共演者の方が集まってくださっていました。その顔を見たら感動して集中が切れそうになったのですが、ここまでみんなで作ってきた作品の有終の美を飾るため、気持ちを込めながら最後の撮影に臨みました。クランクアップの瞬間に湧き上がったのは、ただただ感謝の気持ちです。この作品のテーマである「チームプレイ」を長い時間かけて築き、チーム全員で一つの作品を創ってきたんだと改めて感じ、皆さんに心からの感謝を伝えたいと思いました。
撮影の前半は「どういうチームの形にすべきか」をすごく考えましたし、引いた目線で現場を見ていました。でも後半、瀬名を失い、信長が亡くなるあたりから新たなフェーズに入って、自分の芝居や、古沢良太さんの脚本と向き合うことによりフォーカスすることができたと思います。これは1年以上1つの役をやり続けなければできないこと。チームに対して、家康が成長して変わっていくさまを見せたかったし、どれだけ新鮮で面白い表現にチャレンジできるか、勝負したかった。どこまでできたかはわかりませんが、古沢さんの脚本とスタッフの皆さんの力で、今までとはまた違った家康像が出来上がったんじゃないかなと思います。
ここまで見てくださった方々、本当にありがとうございます。ここからよりスピード感が上がり、よりドラマチックになり、本当に面白い終盤戦になるはずです。ぜひ最後まで楽しんでいただけたらと、切に願います。
磯智明(制作統括)
ついにクランクアップを迎えました。明日から、この熱い現場と会えなくなるのは、とても寂しいです。三河家臣団に負けないくらいの団結力を誇る出演者、スタッフのみなさんともお別れです。本当に本当にお疲れさまでした。古沢良太さんの描く徳川家康は人間味に溢れ、大きな出会いと別れを繰り返し、成長を重ねていく物語に引き込まれました。連載漫画を待ちわびる少年のような気持ちで毎回、台本を受け取りました。
この家康の生涯を演じきった松本潤さん、大役を担って頂き、ありがとうございました。年を重ねる中で、白兎から狸へと変貌する家康。つねに誠実に責任感を持って役に向き合う姿勢は、家康そのものでした。スタジオに向かう松本さんの背中に、天下泰平という重責を背負い続けた家康を重ねたこともありました。
放送は、関ヶ原の戦い、大坂の陣と大きな山場は続きます。最終回(12月17日放送予定)は15分拡大版(60分尺)、松潤家康の最後にぜひご期待ください。そして、11月10日の『あさイチ』プレミアムトークには松本潤さんが生出演します。撮影を終えたばかりの松本さんが何を語るのか、ご覧頂けると幸いです。
■放送情報
『どうする家康』
NHK総合にて、毎週日曜20:00~放送
BSプレミアム、BS4Kにて、毎週日曜18:00~放送
主演:松本潤
脚本:古沢良太
制作統括:磯智明
演出統括:加藤拓
音楽:稲本響
写真提供=NHK