小松菜奈×松田龍平『わたくしどもは。』に大竹しのぶ、石橋静河ら出演 音楽は野田洋次郎

大竹しのぶら、『わたくしどもは。』出演へ 

 第36回東京国際映画祭のコンペティション部門に選出された小松菜奈と松田龍平がW主演を務める映画『わたくしどもは。』の追加キャストが発表され、音楽を野田洋次郎(RADWIMPS)が担当することが発表された。

 本作は、ヴェネチア国際映画祭が新鋭監督を支援するプロジェクト、「Biennale College Cinema 2018-2019」において、インターナショナル部門9作品のうち日本から唯一選ばれた 企画を映画化したもの。監督と脚本を務めた短編『終点、お化け煙突まえ。』(2013年)で、第18回釜山国際映画祭の短編コンペ部門出品、第8回JOGJANETPAC Asian Film Festival短編部門でグランプリを受賞した富名哲也が監督を務め、佐渡島を舞台に、記憶を失った2人の謎めいた過去と運命を描く。

 舞台は、佐渡島の金山跡地。倒れている女(小松菜奈)が目覚める。その女には過去の記憶がなかった。女は、清掃員の女性・キイに助けられ、家に運ばれる。そこにはアカとクロという名の女の子も暮らしていた。名前を思い出せない女は、ミドリと名付けられ、キイと一緒に清掃員として働き始める。そして、ミドリはそこで警備員の男(松田龍平)と出会う。 その男もまた名前と過去の記憶がないという。そんなミドリと男は互いに惹かれ合っていく……。

 新たに発表された追加キャストは、大竹しのぶ、片岡千之助、石橋静河、田中泯、内田也哉子、森山開次、辰巳満次郎の7名。

 小松演じる記憶を失った女を助ける金山跡地の掃除婦キイ役を大竹、ジェンダーに悩む高校生の透役を歌舞伎役者で俳優の千之助、謎のバスガイドのムラサキ役を石橋、あの世とこの世の狭間の番人をする館長役を田中、透の母親役を内田、爛れた男役をダンサーで演出家の森山、能楽師役を重要無形文化財保持シテ方宝生流能楽師の辰巳がそれぞれ演じる。

 富名監督は、江戸時代に無宿人と呼ばれる戸籍を剥奪された人々が金山で過酷な労働を強いられた結果、多くの方が命を落とすという出来事があり、この金山跡地の片隅に佇む墓地、”無宿人の墓”の存在から本作の着想を得たという。富名監督は、現在も問題になっている”無国籍者"の問題に対し「この社会に記録上存在していない、無宿人と無国籍者は、亡くなってもその存在は永遠に認められることがないまま、その魂は“彷徨える魂”としてこの世を漂っている。忘れ去られないためにもこれをテーマに映画を作りたかった」とコメント。続けて、「この映画の物語を支えるプロットとし、佐渡金山を象徴する二つに割れた山、道遊の割戸と呼ばれる金山が大切な役割を担っている。じっと眺めていると、その割れた裂け目はあの世とこの世を繋ぐ出入口に思えたことが映画の強いインスピレーションになった」と作品に対する思いを語った。

 劇中音楽は、RADWIMPSのフロントマンとして活躍する野田が担当する。

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■公開情報
『わたくしどもは。』
2024年ロードショー
出演:小松菜奈、松田龍平、大竹しのぶ、片岡千之助、石橋静河、田中泯、内田也哉子、森山開次、辰巳満次郎、田中椿、三島天瑠
監督・脚本:富名哲也
音楽:野田洋次郎
企画・プロデュース:畠中美奈
製作・配給:テツヤトミナフィルム
配給協力:ハピネットファントム・スタジオ
©️TETSUYA to MINA film
公式サイト:https://watakushidomowa.com

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