内野聖陽主演映画『春画先生』を内田理央ら著名人が絶賛 「遊び心たっぷりの映画でした」

『春画先生』に内田理央らが絶賛コメント

 10月13日に全国ロードショーされる内野聖陽主演映画『春画先生』に各界の著名人が絶賛コメントを寄せた。

 『さよならくちびる』『月光の囁き』などの塩田明彦が原作・監督・脚本を務める本作は、“笑い絵”と称される春画の世界に魅せられたおかしな者たちを描く偏愛コメディ。劇映画で無修正の浮世絵春画が「R15+」として映倫に認証された日本映画史上初の作品だ。

 江戸文化の裏の華である春画の奥深い魅力を真面目に説く、変わり者の春画研究者・芳賀一郎と、しっかり者の弟子・春野弓子の師弟コンビが繰り広げる春画愛をコミカルに描く本作。主演に内野、ヒロインに北香那を迎え、共演に柄本佑、白川和子、安達祐実らが名を連ねた。

 “春画先生”と呼ばれる変わり者で有名な研究者・芳賀一郎(内野聖陽)は、妻に先立たれ世捨て人のように、一人研究に没頭していた。退屈な日々を過ごしていた春野弓子(北香那)は、芳賀から春画鑑賞を学び、その奥深い魅力に心を奪われ芳賀に恋心を抱いていく。やがて芳賀が執筆する「春画大全」を早く完成させようと躍起になる編集者・辻村(柄本佑)や、芳賀の亡き妻の姉・一葉(安達祐実)の登場で大きな波乱が巻き起こる。それは弓子の“覚醒”のはじまりだったーー。

 「春画」好きを公言し、自身が発信するプロジェクト『偏愛倶楽部』でも春画が描かれたTシャツを販売している女優の内田理央は、「春画の面白さが画面いっぱいに溢れていて驚きました。お芝居も素晴らしく、一息一息から熱が伝わるなんとも自由で遊び心たっぷりの映画でした。愛の形は人それぞれ。奥深く美しくエロティック。けれどなんだか少し笑ってしまう…! この映画に出てくる人達の生きる姿が、春画の魅力と重なりました」と本作を絶賛。

 そのほか、塩田監督の過去作 『月光の囁き』の原作者であり、『傷だらけの天使たち』『いつも心に太陽を!』などを手がける漫画家の喜国雅彦をはじめ、2019年に映画化された『殺さない彼と死なない彼女』の原作者で、漫画家・イラストレーターの世紀末、「美術系Youtuberいとはる」としてアートを発信し、美術教育やアーティスト活動を行う団体「SHAVASPACE」の講師として活動する伊藤遥夏、YouTube「“ほーりーとお江戸、いいね!”」で9万人超のフォロワーを抱え、歴史作家・歴史タレントとして江戸文化を発信している堀口茉純、武将・歴史好きYouTuberのミスター武士道、映画紹介人・お笑いコンビとして3つの映画YouTubeチャンネル「おまけの夜」「シネマンション」「しゃべんじゃーず」にレギュラー出演し、自身のYouTube「ジャガモンド斎藤のヨケイなお世話」で映画について語りつくすジャガモンド斎藤、「春画入門」「感じる春画」「歌麿春画で江戸かなを学ぶ」等を執筆する時代小説家&浮世絵研究家の車浮世、映画バカ芸人として映画YouTubeチャンネル「シネマンション」にレギュラー出演する浅井企画所属の芸人・あんこ、『忍たま乱太郎』をはじめ、『ちびまる子ちゃん』や『クレヨンしんちゃん』など、長寿アニメのレギュラーキャラクターも多く担当する講談師・声優の一龍斎貞友がコメントを寄せている。

 また、映画公式サイトでは、映画業界からの絶賛コメントが掲載されている。

コメント

内田理央(女優)

春画の面白さが画面いっぱいに溢れていて驚きました。
お芝居も素晴らしく、一息一息から熱が伝わるなんとも自由で遊び心たっぷりの映画でした。
愛の形は人それぞれ。奥深く美しくエロティック。けれどなんだか少し笑ってしまう…!
この映画に出てくる人達の生きる姿が、春画の魅力と重なりました。

喜国雅彦(漫画家)

弓子の強いまなざしに心を射抜かれ、クルクル変わる表情に心を奪われているうちに、春画を描いてみたいと思いました。エロとギャグを主戦場としてきた漫画家の第二の人生にピッタリだし『月光の囁き』で塩田監督の人生にいくらか関与したのだから、その逆があったらもっと面白くなります。最初に描くのはもちろん弓子です。
あの場面のーー足の指を念入りに。

世紀末(漫画家/イラストレーター)

冒頭の主人公弓子は春画というワンダーランドに迷い込んだ少女アリスのようだった。
残酷なシーンもコミカルに描かれており非常に楽しい作品です。しかし後半、弓子は一変して戦士の顔になる。
そういえばそうだった、恋は戦争で愛は狂気だった。

伊藤遥夏(美術系Youtuberいとはる兼SHAVASPACE講師)

過激な猥褻表現によって多くの人に敬遠されがちな傍らでコアなファンを持つ「春画」。
その春画にフォーカスした本作は、実にチャレンジングな作品で日本の美術界に衝撃を走らせることでしょう。
本作では、春画の魅力をただの猥褻表現ではなく、
それ以外の部分から感じる風雅、叙情、芳香までを作品の中から読み取る主人公と春画先生の奥深い会話が興味深く描写されています。
春画に興味を持つ主人公の女性の、画集を見るときの興奮は、まるで私がギリシャ神話をテーマにした画集を手に取り、
その官能性と浪漫、そこから感じる物語の壮大さに感激し気付かぬ間に目が釘付けになっている様子に酷似していました。年齢指定作品ではありますが、女性から男性まで、また日本だけではなく世界の方々にも是非ご覧になっていただきたい作品です。

堀口茉純(歴史作家/歴史タレント)

嬉しい! 私が常々思っていることを芳賀先生が「春画とワインの夕べ」のシーンで全部言ってくれた!
そう、春画は、江戸人にとっては現代人が考えるよりずっとオープンな娯楽媒体だったのです。
この映画をきっかけに明るくおおらかな春画の世界に興味を持つ方が増えることを願わずにはいられません。春画はいいぞ。

ミスター武士道(歴史好きYouTuber)

エロスあり、笑いあり、狂気あり…… まさに春画をそのまま映画にしたような痛快作でした。
エンドロールで、春信の真似ゑもんが映されたとき、「あ、これ俺じゃん」ってなりましたね(笑)
きっと江戸時代の人たちも、こんな風に春画を楽しんでいたんだろうなぁ。

ジャガモンド斎藤(映画紹介人/お笑いコンビ)

この映画自体が春画のよう。
肝心なのは濡れ場そのものではなく、その前後や背景に描かれるドラマ。
何の後ろめたさも恥じらいも感じず、笑いながら、共感しながら楽しむ。そんな時代が来るといいなぁ~。

車浮代(時代小説家&浮世絵研究家)

江戸時代、春画は浮世絵の20倍近くの値段で取引されていました。
美人画等の浮世絵は単なる印刷物扱いでしたが、幕府を欺き、
秘密裏に制作された春画は一流の絵師・彫師・摺師が腕を振るった美術品。
名作春画の美と技が、巨大スクリーンで鑑賞できる幸運に感謝しつつ、ノスタルジックな映像と、歪な人間模様にニヤリ。
春画先生役は内野聖陽さんしか考えられない……。

あんこ(映画バカ芸人)

邦画にはまだ"春画"という秘宝の題材があった!!
春画先生の講義は「春画ってただの江戸時代のエロ本でしょ?」という先入観を見事一瞬でぶち壊す!
春画はこんなスゴかったのか…
春画先生!新しい扉開いちゃいました!! 春画や愛のディープな世界に魅せられるこの映画、私の推し。

一龍斎貞友(講談師・声優)

「春画」と聞くと一言で言えば 卑猥⁉️ 女性には縁のない、見るものではないと頭の固い私は思い込んでおりました。
笑い画としての評価も初めて知り、へー、ほー、ふーむという感じ。
正直、まだ作品の世界観にもついていけず 目パチクリの状態です。
ただ、イメージ、先入観で物事の枠を決めつけてはいけないと教えられました!これからは もう少し柔軟にー。

■公開情報
『春画先生』
10月13日(金)全国ロードショー
原作・監督・脚本:塩田明彦
出演:内野聖陽、北香那、柄本佑、白川和子、安達祐実
製作:中西一雄、小林敏之、小西啓介
音楽:ゲイリー芦屋
撮影:芦澤明子(JSC)
企画・製作幹事:カルチュア・エンタテインメント
制作プロダクション:オフィス・シロウズ
配給:ハピネットファントム・スタジオ
2023/日本/カラー/ビスタ/5.1ch/114 分 /R15+
©︎2023「春画先生」製作委員会
公式サイト:https://happinet-phantom.com/shunga-movie/
公式X(旧Twitter):@shunga_movie
公式Instagram:shunga_movie

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