笹森裕貴が初めて曝け出した“自分” 10年以上続けた野球と家族への感謝を明かす

笹森裕貴が初めて曝け出した“自分”

 2023年4月末より動画配信サービスにてスタートしたオリジナルドキュメンタリー番組『ON↔︎OFF』。人気急上昇中の若手タレントの「ON」と「OFF」に迫り、1話30分×全4話で、仕事現場やプライベートに密着する。第1弾にはモデルの高崎かなみが、第2弾には俳優の窪塚愛流が登場した同番組に、今回、第3弾として笹森裕貴の出演が決定。9月20日より各動画配信サービスにて配信されている。

 高校2年生の頃に受けたコンテストでグランプリを獲得し、モデル・俳優として芸能界デビューした笹森。その後、2018年のミラクル☆ステージ『サンリオ男子』を皮切りに『あんさんぶるスターズ !』やMANKAI STAGE『A3!』、ミュージカル『刀剣乱舞』などの舞台に立ち、2.5次元俳優としても人気を集めている。

 今回の密着では、精力的に舞台をこなす裏側から意外と知られていない休日の一面を余すことなく見せてくれている。本インタビューでは、そこから浮かび上がってきた彼の人間像にフォーカスして話を聞いてみた。【インタビューの最後には、サイン入りチェキプレゼント企画あり】

初めて見せる泥くさい一面

ーー普段SNSなどでプライベートを明かさない笹森さんだけに、密着の映像はどれも新鮮でした。

笹森裕貴(以下、笹森):密着していただくのは初めての経験だったので、オファーをいただいたときは「本当に僕で良いのかな?」と戸惑いました。僕の仕事は、舞台上に立って表現している姿を観ていただくことが全て。そこで評価されなければ淘汰されていく厳しい世界だとデビュー当初から自覚していたので、自分が抱えている悩みや葛藤はもちろん、プライベートもあまり公にするべきじゃないと思い、SNSの更新を必要最低限に留めていたので、僕としては新たな挑戦でもありましたね。

ーーそんな中、出演を決めた理由は?

笹森:3年ほど前から「笹森裕貴だらけ」というYouTubeチャンネルをやらせてもらっていて。舞台でお芝居を観て「笹森裕貴ってどういう人間なんだろう?」と思ってくださった方に向けて、僕を知ってもらうためのコンテンツになれば……と投稿を始めたんですけど、逆に、YouTubeをきっかけに僕を知って初めて演劇を観劇されたという方も結構いらっしゃるんですよね。僕が第一にお見せしたいお芝居への入り口は、意外なところに転がっている可能性もあるんだなって。その実感から、少しずつ“自分”を表に出していきたいと思いはじめたタイミングでお話をいただいたので、「せっかくなら、全てを曝け出してみよう」と、お受けすることに決めたんです。

ーー「全てを曝け出してみよう」とは、また大胆ですね。

笹森:お話をいただけたのは、少なからず僕に興味を持ってくださったからですよね。出演させていただくからには、そのお気持ちにも全力でお応えしたいと思いました。それに、役を演じているとはいえ、僕という人間がそこから消えることはないじゃないですか。役にも人間性がありますし、僕の全てを知ってもらった上でお芝居を観ていただくことで、役を通して伝えられることもあるんじゃないかな、と。その気づきも大きいですね。

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ーー実際に番組を拝見すると、包み隠さず本音を語られている印象を受けました。例えば、「お芝居の世界に入ったばかりの頃、小学生時代から10年以上も本気で続けてこられた野球に捧げた時間が無駄だったんじゃないかと思い悩んでいた」と話していましたよね。

笹森:子どもの頃から演技レッスンを受け、俳優の夢に向かって突き進んでいた同世代の人たちが周りにたくさん現れて、「どうして僕は野球ばかり頑張っていたんだろう?」と、コンプレックスを感じていた時期があったんです。全力で取り組んでいた野球に対して否定的な気持ちを抱く自分を認めるのは、スゴく勇気がいりました。厳しい指導に耐えて、毎日死ぬんじゃないかと思いながら乗り越えた練習の日々を「無駄」だと切り捨てるなんて、あまりにも悔し過ぎて……。

ーーそのとき関わっていた方の気持ちを考えると、思っても言葉にしちゃいけないという葛藤もありますよね。

笹森:はい。でも今は、その10年間があってこその僕だと心から思えています。経験豊富で才能あふれる役者さんたちと同じ舞台に立つためには、人一倍頑張らなくちゃいけない。特に駆け出しの頃は、「クッソー! 負けていられるか」って気持ちをバネに突き進んでいたところがありましたが、野球で鍛えられた忍耐力がなかったら早々に折れていたかもしれませんからね。泥くささも含めて、僕は僕。今となっては焦燥感も落ち着いてきましたが、根本的な部分は変わっていません。ずっと応援してくださっている方にも、最近僕を知ってくださった方にも、この番組を通して、キラキラしている舞台の裏側で僕が感じていること、考えていることを、ストレートに受け止めてもらえたら幸いです。

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