梅田誠弘が“壊れた妻”河野知美に会いに行く 越川道夫監督『水いらずの星』予告編公開

越川道夫監督『水いらずの星』予告編公開

 11月24日に公開される映画『水いらずの星』の予告編が公開された。

 本作は、1996年に『海と日傘』で岸田國士戯曲賞を受賞した劇作家・演出家の松田正隆が2000年に発表した同名の戯曲を映画化したもの。『アレノ』『海辺の生と死』の越川道夫が監督を務め、『ザ・ミソジニー』の河野知美と『由宇子の天秤』の梅田誠弘が主演を務めた。

 かつて国内で栄えた造船業が急速に廃れた後の日本。瀬戸内海に面した香川・坂出に逃げ着いた女(河野知美)は、体を売って孤独に生きていた。女には6年前、長崎・佐世保で共に暮らしていた夫(梅田誠弘)のもとから、別の男と駆け落ちした過去があった。ある雨の晩、突然訪ねてきた夫。女のさびれたアパートの部屋で、2人が空白の時間を埋めるかのように語らい、体を重ねるにつれ、次第に時空が歪み出し……。

映画『水いらずの星』予告編

 公開された予告編は、梅田演じる“夫”が、美しくもどこか終末感のある海を渡り、河野演じる“壊れた妻”に会いに行くシーンから始まる。6年ぶりの再会を果たした夫婦が、雨に閉じ込められた狭いアパートの一室の中、虚実の境目があいまいな佐世保弁で対話し、激情を交わしながら、お互いが抱える傷を曝け出す姿が切り取られている。「私は機械たい、セルロイドのレプリカントたい」「俺は幽霊じゃなかと!」自暴自棄に吐き捨てる2人の感情に呼応するかのように、女の身体からあふれ出る“水”。そして予告の最後には、包帯まみれの女の目に刻まれた心の“傷”が映し出される。

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■公開情報
『水いらずの星』
11月24日(金)新宿武蔵野館、シネマート心斎橋ほかにて公開
出演:河野知美、梅田誠弘、滝沢涼子
脚本・監督:越川道夫
原作:松田正隆
企画・プロデューサー:古山知美(河野知美)
音楽:宇波拓
配給・宣伝:フルモテルモ、Ihr HERz Inc.
2023年/日本/164分/カラー/アメリカンビスタ/5.1ch/DCP/R15+
©2023松田正隆/屋号 河野知美 映画製作団体
公式サイト:https://mizuirazu-movie.com
公式X(旧Twitter):@Mizuirazu_movie
公式Instagram:@mizuirazu_movie

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