『18/40』最終回は“未来”に続く物語に? 韓哲Pがキャスト陣への感謝と見どころを語る

『18/40』最終回は“未来”に続く物語?

 9月12日に最終回を迎えるTBS火曜ドラマ『18/40~ふたりなら夢も恋も~』のプロデューサーを務める韓哲よりコメントが寄せられた。

 TBSドラマ初主演の福原遥と、2019年放送の火曜ドラマ『初めて恋をした日に読む話』以来4年ぶりのTBSドラマ主演となる深田恭子がW主演を務める本作。年の差を超えた2人がシスターフッド(=女性の絆)を築き、それぞれ訳あり男子と恋に落ちるラブストーリーだ。

 海が産まれ、育児に追われる有栖(福原遥)と瞳子(深田恭子)。瞳子の母・貴美子(片平なぎさ)や有栖の父・市郎(安田顕)の手を借りながら、初めての子育てに奮闘する様子が描かれた。韓は出産直後の育児に奮闘する2人の姿を「どうしても描きたかった」と振り返る。

「第5話では出産シーンを、第6話では出産直後の育児のシーンを、時間をかけて描きました。そうすることで有栖の中に芽生えた母としての強さと、支える瞳子との絆の強まりを表現できたのではないかと思います。ラブストーリーをじっくり描くために出産直後の育児シーンを飛ばす選択肢もありましたが、脚本の龍居由佳里さんが当初からそこを描きたいという思いが強く第6話はほぼ育児の回となりました。そうしたことで後の有栖と市郎との関係性の変化や、麻生康介(八木勇征)との向き合い方などのエピソードに、より共感していただけることにつながったのではと思います」

 物語前半では思春期の有栖とどう接していいか戸惑っていた市郎も、孫を介してその遠慮がなくなっていく。そんな市郎の変化について、「市郎さんは少し不器用な父親であり、妻が亡くなってからひとり娘の子育て、そして18歳での妊娠など様々な葛藤があったと思います。それでも娘の幸せを願う深い愛情があるからこそ、何より有栖の思いや選択を尊重するに至りました。それが2人の関係性の変化にもつながっています」とコメント。

 海の父親である康介は、有栖の出産を知って帰国。康介の母・由美子(シルビア・グラブ)は海を預かってもいいと発言する。そんな由美子に対し、市郎は目を真っ赤にさせながら有栖の気持ちを代弁。そして、初対面となった康介に掴み掛かる市郎の中にはさまざまな感情が渦巻いていた。結果、有栖はあらためて康介と向き合い、そして別れを選ぶ。康介は一緒に生きることはできないことを受け入れ、それでも父親としての責任を果たし海と有栖の力になるために、養育費を稼ぐためにバイトに勤しむ姿が第9話では映し出された。第8話のお宮参りのシーンでは、麻生家も交えた和やかなムードとなり、ふたつの家族に愛される海の幸せな未来を予感させた。このシーンにはどんな意図が込められていたのだろうか。

「この先そのシーンが描かれなくても、康介と康介の両親が海の幸せを願い成長を見守っていくことに変わりはありません。有栖は今後も、定期的に康介や麻生家に海との面会を行い、その成長の様子を見せてあげたいと思うんじゃないかと。そして節目ではお宮参りのように両家が揃って顔を合わせることもあるのではないかと。そんな未来を想像できるケジメとなるシーンを描きたくて、お宮参りのシーンを作りました。一緒に生きることはできない有栖と康介の別れの場面であると同時に、海にとってはこれからも続いていく2つの家族との新しい関係がスタートする場面でもあります。康介の役は本当に難しかったと思いますが、八木さんが全力で挑んでくれたことで、康介の後悔とそれを胸にこれから前に進んで行く姿を描くことができありがたかったです」

 有栖と瞳子の恋の相手として登場した黒澤祐馬(鈴鹿央士)と加瀬息吹(上杉柊平)。演じた鈴鹿と上杉の演技を韓は「想像のはるか上」と絶賛する。

「鈴鹿さんと上杉さんにはこちらの想像のはるか上を行く魅力的な祐馬と加瀬を演じてくれました。金沢でのキスシーンから始まった、加瀬の待ち続けた時間は本当に長い(笑)。瞳子がなぜ加瀬に惹かれたのか、加瀬もなぜ瞳子を待ち続けることができたのか、第9話のふたりの姿から伝わるものがあったのではないかと思います。一方、誰よりも優しさに溢れていて、でもそれを相手に押し付けることをしない鈴鹿さん演じる祐馬の演技は素晴らしくて惚れ直しました。恋愛のことなど考える余裕のない有栖にとっても、祐馬と一緒にいるときはなぜかいろいろな心の鎧を外して自然体でいられる。諦めない祐馬が有栖とどんなラストを迎えることができるのか、ご期待いただきたいです」

 そして、改めて作品を支えた福原と深田に感謝のメッセージを送った。

「まずはここまで観てくださった多くの方々に、感謝申し上げます。福原さんは難役ながらも、ご自身の中にある芯の強さと真っ直ぐさで、回を追うごとにどんどん我々を魅了する素晴らしい有栖を演じてくれました。深田さんは、その柔らかさとしなやかさで、強くて時おり弱い唯一無二の素敵な瞳子を見せてくれました。全キャストが素晴しいお芝居でつくりあげてきた本作もいよいよ最終回です。それぞれの登場人物の未来に幸あれと思えるようなエンディングとなっておりますので、最後まで見届けていただけたら幸いです」

■放送情報
火曜ドラマ『18/40~ふたりなら夢も恋も~』
TBS系にて 毎週火曜22:00〜22:57放送
出演:福原遥、深田恭子、鈴鹿央士、上杉柊平、出口夏希、長澤樹、八木勇征(FANTASTICS)、嵐莉菜
脚本:龍居由佳里、木村涼子
プロデューサー:韓哲、荒木沙耶、内川祐紀
演出:福田亮介、松木彩
製作著作:TBS
©TBS
公式サイト:https://www.tbs.co.jp/1840_tbs/
公式X(旧Twitter):@1840_tbs
公式Instagram:1840_tbs

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「国内ドラマ情報」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる