二宮和也、『VIVANT』最終幕へ向けて「底力を見てもらいたい」 “SNS実況”の意図も明かす
TBS日曜劇場『VIVANT』に出演している二宮和也のインタビューコメントが公開された。
堺雅人が『半沢直樹』シリーズ(TBS系)以来、3年ぶりに日曜劇場の主演を務める本作は、『半沢直樹』シリーズなどを手がけてきた福澤克雄が演出だけでなく原作も手がける完全オリジナルストーリー。
二宮が演じるのは、ノゴーン・ベキの息子ノコル。二宮の出演は放送前まで発表されていなかったため、第1話最後での登場は大きな話題となった。
二宮はここまでの撮影について、「本当に楽しく参加させてもらっています。日曜劇場という枠を経験されてる役者さんばかりで、自分のホームのように感じていらっしゃるのではないかと感じました。現場が温かく回っていたことがとても印象深いです」と振り返る。
福澤克雄監督については、「役者のことをとても信じてくれる方」とその魅力を明かす。
「僕としては本当にやりやすいです。突然、福澤さんの中にアイデアがひらめいて、周りが『?』となることがあるのですが、実際に撮影してみると、それがとても良いシーンになるんです。福澤さんは僕にはない角度を常にお持ちで、いつもイメージが湧き出てくる、いつまでもそれが尽きない方ですね。いつお会いしてもその印象は変わりません」
第7話では乃木(堺雅人)とノコルが対峙。二宮は堺から多くのことを学んでいると明かす。
「堺さんはとにかく優しい方、という印象です。お芝居に関して、僕はアイデアが突如生まれるタイプなのですが、それを堺さんに提案しに行くと、元からそうであったかのように『いいよ』と言ってくださるんです。かなり突発的な提案もありましたが、断られたことは一度もありません。全部受け止めていただきました。また、福澤さんが『こうしよう』とおっしゃっても、すぐに『わかりました』と反応されていて、そのスピードがとても速いんです。常にチャレンジをする姿勢を近くで見せてもらい、そうした心構えの大切さを改めて教えていただいた気がします」
“父”役所広司とは“怖い”エピソードがあったそうで、「テントチームはだいたいグループでいることが多いのですが、役所さんは自然とその場に入ってフランクにお話しされる方です。一度、僕がセリフで噛んでしまった時に、役所さんから『噛んだね?』と無邪気に突っ込まれまして(笑)。役所さんにそんなことを言われたら、こちらはもう絶対に噛めないわけですよ。ご本人は面白がっておっしゃっているのですが、あれは怖かったですね(笑)」と明かした。
二宮による放送時のSNSでのリアルタイムでの“実況”も話題となった。どんな思いで行っていたのだろうか。
「僕は1話から5話までは少ししか登場していないので、純粋に楽しんで観ていました。自分なりにいろいろな形で『VIVANT』をサポートできるのではないかと考えた結果、もう1つ違ったベクトルの進め方ができると思い、リアルタイムでSNS発信をしました。例えば、3話でサーバールームに侵入して情報を盗み出すシーンも、『出てくるの早すぎっ』とか突っ込めるわけです。それを出演している人間が発信するというのが、一番腑に落ちるところで、『それがどこなんだろう』と探りながらやれたのは面白かったですね。そういう楽しみ方は今後、もっと生まれてくるかもしれないです」
また、二宮は本作の面白さについて、「こうした冒険ものは、いくつになっても面白いと思います。それとは別の見方で、視聴者の方々が、『VIVANT』はかなり大規模な作り方をしているぞとわかった時。『あれ、今までのドラマとは桁違いだぞ』と今回、皆さんもドキドキして観ていたのではないでしょうか。モンゴルの壮大なシーンもそうですが、『『VIVANT』チームはまだまだ何かやりかねないぞ』という期待が、良い形でワクワク感にリンクするのではないかと思います。僕自身、この規模のドラマは観たことがないですから」とコメント。
最後に視聴者へ向けて次のようにメッセージを送った。
「ずっと一緒に観てくださっている視聴者の皆さんには、とにかくもうどうなるかなどわからないので、『嘘だろ?』とドキドキしてもらいたいと思います。『VIVANT』が出すめちゃくちゃな感じや、底力を見てもらいたいですね。ぜひ楽しんでください!」
■放送情報
日曜劇場『VIVANT』
TBS系にて、毎週日曜21:00~21:54放送
出演:堺雅人、阿部寛、二階堂ふみ、竜星涼、迫田孝也、飯沼愛、山中崇、河内大和、馬場徹、Barslkhagva Batbold、Tsaschikher Khatanzorig、Nandin-Erdene Khongorzul、渡辺邦斗、古屋呂敏、内野謙太、富栄ドラム、林原めぐみ(声の出演)、二宮和也、櫻井海音、Martin Starr、Erkhembayar Ganbold、真凛、水谷果穂、井上順、林遣都、高梨臨、林泰文、吉原光夫、内村遥、井上肇、市川猿弥、市川笑三郎、平山祐介、珠城りょう、西山潤、檀れい、濱田岳、坂東彌十郎、橋本さとし、小日向文世、キムラ緑子、松坂桃李、役所広司
プロデューサー:飯田和孝、大形美佑葵、橋爪佳織
原作・演出:福澤克雄
演出:宮崎陽平、加藤亜季子
脚本:八津弘幸、李正美、宮本勇人、山本奈奈
音楽:千住明
製作著作:TBS
©︎TBS