『真夏のシンデレラ』揺れ動く3つの三角関係 視聴者の反応はどこまで反映されるのか?

『真夏のシンデレラ』揺れ動く3つの三角関係

 熱い太陽の下で繰り広げられる恋がまぶしい『真夏のシンデレラ』(フジテレビ系)。恋模様については当初より「ストーリーの結末が決まっておらず、視聴者のつぶやきなどで物語が変化していく」とプロデューサーが語っている。つまりは「令和の視聴者の価値観」を炙り出す作品ということにもなるだろう。それを踏まえて今回は、『真夏のシンデレラ』で進行中の“3つの三角関係”を視聴者がどう見ているのかを論じていきたい。

『真夏のシンデレラ』は視聴者の感想で結末が変わる? 森七菜「一挙一動が大切になる」

7月10日よりフジテレビ系で放送がスタートする月9ドラマ『真夏のシンデレラ』の制作発表会見が7月2日に同局にて開催され、森七菜、…

自分と住む世界の違う相手vs幼なじみで価値観の同じ相手

 夏海(森七菜)にとっても大きな課題であった「住む世界」について。作中でもたびたび夏海と健人(間宮祥太朗)の価値観の違いが描かれ、住んでいるエリアから、仕事、学歴、家族関係に至るまで大きく異なる2人。だが幼なじみの匠(神尾楓珠)のほうはお互いのこれまでを何もかも知っていた。第6話では夏海が健人に「違うからこそ一緒にいて面白い」と話す。この後2人は結ばれることになるが、果たして夏海は匠の存在を忘れることができたのだろうか。SNSには「実直過ぎる健人を応援したくなる」「匠の強引なキスは論外」などの意見が寄せられており、健人の内面の誠実さを見ている人が多い印象だ。それとともに「健人の両親が認めないでしょう」など心配の声もあがっていた。

高学歴だと嘘を付いた優しい男子vs高学歴エリートだけれど口が悪い

 第6話では愛梨(吉川愛)の恋も大きく動く。修(萩原利久)が愛梨への好意を認識し始め、いよいよ守(白濱亜嵐)を含めた三角関係が勃発。ここで気になるのは、愛梨がこれまで付き合ってきた相手が嘘をつく人ばかりだったということ。守がついたのは“悪意のある嘘”ではないものの、“自分を大きく見せる嘘”は許されるのだろうか。また、口が悪くて人の気持ちを推しはかれない修がこれほどまでにコミュニケーションが下手でも、正直に真実ばかりを伝えてくれるなら評価されるのか。愛梨の恋はかなり究極の選択となる。SNSでは修に対して「不器用なりに一生懸命で応援したくなった」「修の度が行き過ぎた暴言さえなければもうちょっと応援できた」など賛否両論。また、修が医師であり経済的には将来有望なことを恋愛において評価する声もあった。

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