『シッコウ!!』伊藤沙莉演じるひかりが正式に執行補助者に 脚本家・大森美香の遊び心も

『シッコウ!!』脚本家・大森美香の遊び心

 2週間ぶりに放送となったドラマ『シッコウ!!~犬と私と執行官~』(テレビ朝日系)第4話は、新章の幕開けとなる回だ。

 それは吉野ひかり(伊藤沙莉)が、正式に執行補助者として契約したことが大きな変化であるが、もう一つ、栗橋祐介(中島健人)がひかりの住むアパート「サニーハイツ青柳」の隣室に引っ越してきたことも執行官室の雰囲気を少しづつ変えている。

 小原樹(織田裕二)から職場に近いアパートということで「サニーハイツ青柳」を紹介してもらったという栗橋。アパートの大家・青柳(宮崎美子)からの何気ない質問から、栗橋の意外な過去が明らかになる。

 彼は執行官室の事務員として働きながら法律を学んでいる弁護士の卵。銀行員時代に、一度だけ執行官と債権者の立場で仕事をしたことがあった。その伝説の執行官の姿を見たことがきっかけとなり、定時で帰宅ができ、勉強のできる執行官室の事務員として働くことを選んだ。

 何より、知的で渋みがある執行官の面々に栗橋は癒されているという。それを理解できないひかりを他所に、小原は若手でまだまだ熱血漢だがそこもまたかわいいと、熱弁が止まらない。

 「無事の落着を!」というセリフとともに「チリチリン!」とベルを鳴らし小原たちを見送るのがお決まりとなっている栗橋は、執行官室の中では爽やかなオアシス的存在となっている。そんな彼が、帰り際にひかりとラーメンを食べに行く約束をする。ひかりも「じゃあ、もしよかったら今度一緒に」とノリノリだ。その一部始終をドアの隙間から見ていた小原のニヤつきが止まらない。「ご近所で仲良しそうで何よりだ」という小原にとっては、狙い通りの結果となっているのかもしれないが、小原は小原で第4話の債務者として登場する山家佳菜江(さとうほなみ)の容姿に執行官という立場がありながら、心が揺らいでしまう。

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