『シッコウ!!』に込められた脚本・大森美香のメッセージ 伊藤沙莉と織田裕二の“お家芸”も?

『シッコウ!!』に込められたメッセージ

 伊藤沙莉が主演を務めるドラマ『シッコウ!!~犬と私と執行官~』(テレビ朝日系)が7月11日に第2話を迎えた。

 執行官の小原樹(織田裕二)から執行補助者として迎え入れられた保護犬カフェアルバイトの吉野ひかり(伊藤沙莉)。その理由は、犬が苦手な小原の護衛のため。個人の家の執行を阻むものとして犬が挙げられ、執行官室室長の日野純二(勝村政信)も「執行官はみんな犬には苦労している。執行官研修の研究事項でもよく問題になる」と小原をフォローしている。正直、筆者はなぜ本作のテーマが「執行官×犬」なのか、都合よくミックスしているのではないかと疑っていたが、そう考えてしまうこと自体がまだまだ「執行官」という職業を知らなかったのだと反省している次第である。

 「執行補助者 犬担当」として小原を守るべく、ひかりは初めての案件に向かう(犬を守るのがひかりの本当の目的)。執行相手は人気動画配信者。債権者は、執行相手・轟木羽人(細田善彦)の元相方・山田史嗣(内野謙太)だ。

 轟木はとにかく意地汚い。「裁判所の人勝手に俺んち入ってくる」と題した生配信で執行の様子を視聴者に公開したり、非常識な時間に約束を取りつけたり、369万6252円の一部を大量の小銭で支払ったりと、やっていることは“迷惑系YouTuber”である。

 そんな轟木を前に小原だけでなく、現場についてきた事務員の栗橋祐介(中島健人)や長窪桂十郎(笠松将)も怒り心頭。ここでなぜか、ひかりに開花するのが心を読む能力である。

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