『キングダム 運命の炎』は前半と後半で二度盛り上がる! サプライズキャストにも大興奮

『キングダム 運命の炎』は二度盛り上がる

 リアルサウンド映画部の編集スタッフが週替りでお届けする「週末映画館でこれ観よう!」。毎週末にオススメ映画・特集上映をご紹介。今週は、髪の長さだったら王騎に負けない宮川が『キングダム 運命の炎』をプッシュします。

『キングダム 運命の炎』

 2019年に公開された第1作『キングダム』が57.3億円、2022年に公開された第2作『キングダム2 遥かなる大地へ』が51.6億円と、2作連続で興行収入50億円突破という大ヒットを記録した実写映画『キングダム』シリーズ。前作からわずか1年というインターバルで、早くも第3作となる『キングダム 運命の炎』が公開となった。

 主演の山﨑賢人をはじめ、吉沢亮、橋本環奈、満島真之介、大沢たかおら第1作から続投となるメインキャスト、前作から新たに加わった清野菜名、岡山天音、佐藤浩市らに加え、今作では山田裕貴、片岡愛之助、山本耕史、杏らが初登場。日本映画界を支える俳優陣が集結し、日本映画では類を見ない製作費で描く『キングダム』は、現在の日本映画を代表する人気シリーズとなったことは誰もが認めるところだろう。

 最新作『キングダム 運命の炎』では、信(山﨑賢人)と王騎(大沢たかお)が初めて同じ戦場に立つ「馬陽の戦い」と、中華統一に挑む秦国の若き王・嬴政(吉沢亮)の知られざる過去を取り上げた原作でも人気のエピソード「紫夏編」が描かれる。

 回想というかたちで描かれる「紫夏編」は、前半戦最大の見どころ。原作では9歳の設定の嬴政を、自ら幼少時代を演じたいと申し出た吉沢亮が、子役を使わずにそのまま演じているのも大きな話題となっている。ここでキーパーソンとなるのが、本作でシリーズ初登場となる紫夏役の杏。4月に公開された劇場版『TOKYO MER〜走る緊急救命室〜』でも、シリーズ初参加ながら安定の演技力と確かな存在感で劇場版に花を添えていたが、そんな杏と吉沢の2人によるエモーショナルな掛け合いは、本作最大の感動ポイントと言えるだろう。

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