松岡茉優と窪田正孝の運命的な出会いや涙する池松壮亮らの姿も 『愛にイナズマ』予告編

松岡茉優×窪田正孝『愛にイナズマ』予告編

 10月27日に公開される松岡茉優と窪田正孝のW主演映画『愛にイナズマ』の本ビジュアルと予告編が公開された。

 本作は、『町田くんの世界』『茜色に焼かれる』などを手がけてきた石井裕也監督の完全オリジナル脚本による愛と反逆の物語。騙されて夢を全て奪われた折村花子(松岡茉優)と、空気を読まない舘正夫(窪田正孝)が運命的な出会いを果たし、どうしようもない家族と共に起死回生を図る。

『愛にイナズマ』予告編(10/27公開)

 公開された予告編では、主人公である花子と正夫の運命的な出会いから一転、夢を奪われた花子が雷の鳴り響く大雨の夜に、正夫と互いに反撃を誓う姿が描かれる。そんな花子と正夫が頼ったのは、10年以上音信不通だった花子の“どうしようもない家族たち”。やたらと場を仕切りたがる長男・誠一(池松壮亮)と、根は優しいが陰キャ全開の次男・雄二(若葉竜也)が「ほんとキモい」「うるせえクソ童貞!」と口汚く揉めだしたかと思えば、やさぐれた花子が「クソ!」と絶叫、絶妙に空気を読まずに仲裁に入る正夫と、我が子たちの争いを前に弱りはてる父・治(佐藤浩市)。石井監督の熱い要望で実現したエレファントカシマシによる主題歌「ココロのままに」が鳴り響く中、カオスな空間はエスカレートしていくが、コミカルな場面から一転、明かされた家族の“ある秘密”に、花子たちの目からは大粒の涙が流れ出す。

 あわせて公開された本ビジュアルでは、雷光に浮かび上がる松岡演じる花子と窪田演じる正夫が見つめ合う様子と、映画に登場するキャスト陣の姿が描かれている。

 また、今回が初共演となるW主演の松岡と窪田からコメントも到着。松岡は「(観客にとって)この作品が“しょうがない、前を向くか!”と思えるような映画になっていたら嬉しいです」、窪田は「セリフにしろ映像にしろ本質的な意味で“書きなぐられた”作品で、(皆が)普段言えない想いを愛を持って串刺しにしてくる、貫いてくる何かがある作品」とコメントを寄せている。さらに、映画を彩るエレファントカシマシの主題歌「ココロのままに」について、石井監督から思いを綴ったコメントも到着した。

石井裕也(監督)コメント

この映画のアイデアが突然ひらめいた時、若き映画監督であり友人の坂西未郁君が目の前にいました。松岡茉優さん演じる主人公の折村花子も若き映画監督という設定なので、彼の存在が発想のきっかけになったんだと思います。なので、花子が劇中で撮影する映像は全て坂西君に任せることに決めました。彼は今作の助監督でありながら、一部のパートでは監督をやったとも言えると思います。ちなみにその映像は、映画のエンドロールでも流れます。それなら、そこにかかる主題歌はもうエレファントカシマシで決まりだと思いました。他の選択肢はあり得ません。坂西君の父親は坂西伊作という人で、かつて90年代にエレカシのPVをいくつも撮っていた凄腕の監督でした。『愛にイナズマ』は、今は亡き大切な人に思いを馳せる映画でもあります。亡き父親と同じ道を選んだ坂西君が撮った映像にエレファントカシマシの曲が流れるのは必然だと、誠に勝手ながら思いました。それに加えて個人的な話をしてしまうと、まだ20代の頃、若き映画監督として苦悩し、もがいていた僕を奮い立たせていたのは、いつだってエレカシの熱く真っ直ぐな音楽でした。ヘッドホンをして目を閉じ、己の中にある情熱の炎を確かめ、また頑張ろうと気合を漲らせる。何度も救われました。エレファントカシマシ、『ココロのままに』をどうしても主題歌にしたかった理由は無数にありますが、やはり脇目も振らず一心不乱に頑張るこの映画の主人公にピッタリだと思ったんです。同じように苦しみながら頑張る方々にもこのエネルギーが届けばいいなと思っています。僕たちの思いをご存じだったかどうかは分かりませんが、エレファントカシマシの皆さん、宮本浩次さんがこのオファーを受けてくれたことに心より感謝申し上げます。

■公開情報
『愛にイナズマ』
10月27日(金)全国ロードショー
出演:松岡茉優、窪田正孝、池松壮亮、若葉竜也、三浦貴大、佐藤浩市、仲野太賀、趣里、 高良健吾、MEGUMI、三浦貴大、芹澤興人、笠原秀幸、鶴見辰吾、北村有起哉、中野英雄、益岡徹 
監督・脚本:石井裕也
プロデューサー:北島直明、永井拓郎、中島裕作
エグゼクティブプロデューサー:飯沼伸之
製作:沢桂一、長澤一史、太田和宏、竹内力
音楽:渡邊崇
主題歌:エレファントカシマシ「ココロのままに」(ポニーキャニオン)
制作プロダクション:RIKIプロジェクト
配給:東京テアトル
2023年/日本/140分/カラー/シネマスコープ/5.1ch
©2023「愛にイナズマ」製作委員会
公式サイト:ainiinazuma.jp
公式Twitter:@aini_inazuma

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