暴走する自己愛を描く“メディケーションホラー” 『シック・オブ・マイセルフ』10月公開

 ノルウェー映画『Sick of Myself(英題)』が『シック・オブ・マイセルフ』の邦題で10月13日に公開されることが決定した。

 本作は、誰もが持つ承認欲求を切り口に、何者にもなれない主人公が嘘や誇張を重ね、人に注目されるための術を追い求めるあまりに自身を見失っていくさまを、シニカルにそして極端なまでにコミカルに描いた“メディケーションホラー”。

 シグネの人生は行き詰まっていた。長年、競争関係にあった恋人のトマスがアーティストとして脚光を浴びると、激しい嫉妬心と焦燥感に駆られたシグネは、自身が注目される「自分らしさ」を手に入れるため、ある違法薬物に手を出す。薬の副作用で入院することとなり、恋人からの関心を勝ち取ったシグネだったが、その欲望はますますエスカレートしていき……。

 監督・脚本を務めたのは、本作が長編2作品目となるクリストファー・ボルグリ。早くも次回作『Dream Scenario(原題)』が、A24製作×ニコラス・ケイジ主演×『ミッドサマー』のアリ・アスタープロデュースで製作されることが発表され話題を呼んでいる新鋭だ。主演は、現在北欧の作品を中心に出演しているクリスティン・クヤトゥ・ソープが務めている。

 あわせて公開されたティザービジュアルのデザインは、数々の映画の宣伝美術を手がける大島依提亜によるもの。主人公シグネが謎の薬を口にしようとする姿が切り取られた写真を、柔らかい色合いとポップなデザインで囲んでいる。さらに、「最狂の承認欲求モンスター誕生。」というキャッチコピーが配置された。

■公開情報
『シック・オブ・マイセルフ』
10月13日(金)新宿武蔵野館、渋谷ホワイトシネクイントほかロードショー
脚本・監督:クリストファー・ボルグリ
出演:クリスティン・クヤトゥ・ソープ 、エイリック・セザー、ファニー・ベイガー
配給:クロックワークス
2022年/ノルウェー・スウェーデン・デンマーク・フランス/ 97分 /COLOR /ノルウェー語・英語/原題:Syk pike/英題:Sick of Myself/字幕翻訳:平井かおり
©Oslo Pictures / Garagefilm / Film I Väst 2022
公式サイト:https://klockworx-v.com/sickofmyself/
公式Twitter:@KlockworxInfo
公式Instagram:@KlockworxInfo

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