『王様に捧ぐ薬指』橋本環奈が明かす山田涼介への感謝 「見え方をすごく分かっている方」

橋本環奈、『王様に捧ぐ薬指』を語る

 6月20日に最終回を迎えるTBS火曜ドラマ『王様に捧ぐ薬指』。主演を務める橋本環奈よりコメントが寄せられた。

 本作は、『プチコミック』(小学館)にて2014年から2017年にかけて連載されていた、わたなべ志穂による同名漫画を実写ドラマ化したラブコメディ。

 契約から始まった綾華(橋本環奈)と東郷(山田涼介)の“メリット婚”は、何度も衝突を繰り返して2人の思いが通じ合い、“本物の夫婦”へと昇華。幸せな日々を送れるかと思った矢先、2人の結婚が契約であったことが世間にバレてしまう。さらに、綾華は東郷から離婚を切り出されてしまい……。第9話のラストでは、離婚して別々の道を歩みはじめた綾華と東郷の姿が描かれた。

 橋本は、「原作のある作品をやらせていただく時は、原作とは別の作品として受け入れてもらえるようにと思って演じることが多いので、今回も私なりの、視聴者の方から愛される綾華像をどう作り上げるか腐心していましたがなんとかそこは全うできたのではと思っています」と綾華としてやりきった思いを明かす。

王様に捧ぐ薬指

 演じた綾華については、「綾華ってすごく真面目で真っ直ぐなんですよ。言葉では『悪女でーす!』と言いつつ、それと裏腹に不器用で立ち回り方も下手。悪女を演じていたころは家族以外に自分の弱さを見せられなかったのに、回を重ねるごとに東郷さんにどんどん心を開いて素直にぶつかっていく感じが、すごくかわいいなと思います」と分析し、「8話から最終話にかけて、東郷さんが綾華のためを思ってしたことで結局綾華が傷ついてしまうようなことが多くなる中、綾華のまっすぐさに東郷さんが救われる部分もあるのかなと。いろいろと諦めなきゃいけないことの多い東郷さんに対して、諦めずにぶつかっていく綾華のばか正直さは、視聴者の方にも共感される部分なのかなと思います」と述べた。

 視聴者から「キュンとした」としたという声が毎週あがっている本作。「『一生懸命キュンとするシーンを作らなきゃ』という制作側の気持ちです(笑)」と橋本は撮影の裏側を語る。

「たとえば8話の“おかえりキス”のシーンも、段取りでは『ここはネギが見えてた方がかわいいかな』『でも最終的に2人の世界観になるために、ネギを置いてバックハグの方がいいんじゃない?』『でもバックハグは何話でやったから…』『じゃあ振り返ってキスはどう?今までやってないじゃん』みたいに監督とも話し合いながら作っていて。キスシーンって一つのドラマで回数を重ねると飽きられてしまうとも思うので、バリエーションを豊富に出すことは考えています。みんなで試行錯誤しながら作っているので、視聴者の方の『キュンとした』とか『めっちゃいい!』みたいな感想を見るとうれしくなりますね(笑)」

王様に捧ぐ薬指

 そんなキュンキュンシーンを作る上では、東郷役の山田涼介の“見え方”への理解が欠かせなかったそうで、「山田くんは『見え方』をすごく分かっている方だなと感じていて。アイデアもよく出されるし、臨機応変に対応できる力があって反射神経もすごい。お芝居の間合いやリズム感がお互い合うので、すごくやりやすいです。山田くんが東郷として引っ張ってくれることが多かったので、そこに私は綾華としてついて行くことができました。東郷役が山田くんで本当に良かったなと思っています」と山田への感謝を述べた。

 また、現場の空気はいつも和気あいあいとしていたそうで、「山田くんもそうですが、長尾ちゃん(長尾謙杜)、ばんちゃん(坂東龍汰)、ラ・ブランシュのメンバーもみんな仲が良かったので、撮影はいつも和気あいあいとしていました。デートでいろんなところへ行ったり箱根旅行へ行ったりも楽しかったですね。すごく覚えているのが、4話で綾華が東郷にスコップティラミスを食べさせるシーン。私が本番ですごく大きいひと口を差し出しちゃって、山田くんも食べてはくれたんですが、あまりにも大きかったので面白すぎて2人とも素で笑ってしまって。それが実際に使われています(笑)。あとは配信動画撮影のシーンも普通のドラマではやらないことが多くて思い出深いです。5話の2人羽織の撮影では、夫婦喧嘩中だからといって、無表情で2人羽織はできなくない?という感じで、めちゃくちゃ笑っちゃって(笑)。あそこはほぼアドリブで、綾華が東郷に口紅を塗るくだりも一発本番で頑張りました」と撮影を振り返った。

 本作ではネギ役のりつも視聴者から大好評。橋本は「世紀の天才犬です」と大絶賛する。

王様に捧ぐ薬指

「犬の人生50周目くらいというか(笑)。台本に“くるっと回って”とか“仰向けで”とか簡単に書かれていて『できるわけないだろう……。』と思ったりしたんですけど、それを軽々超えてくるし、一発OKも多いんです。ちなみにりつはハチさん(森永悠希)のことが大好きで。あのふんわりした雰囲気がワンちゃんにも伝わるんでしょうね。私や山田くんに対しても芸をしてくれたりするんですが、長尾ちゃんにはあんまり興味がないみたい(笑)。長尾ちゃんが『友達になろ~!』って話しかけても“すん”って顔して塩対応をするんですよ。それで現場の笑いまで持っていくっていう、完璧なワンちゃんです。みんな溺愛しているので、クランクアップしたら多分みんな“りつロス”になっちゃうと思います」

 最後に視聴者へ向けて、「毎回SNSでも盛り上げていただいて、多くの方に綾華と東郷のカップルを応援していただいて、すごくうれしいです。愛されるカップルであること、夫婦であることってすごくいいなって。でもこんなにいい絆でつながったはずの2人なのに、綾華は9話のラストシーンで離婚届を突きつけられて……。あのラブラブなデートからなんでこうなる!? という感じですよね。『裏切らないのはハチさんとネギだけ!』とSNSで言っていた方がいて、私も『確かに!』と思っています(笑)。最終話、綾華が東郷にぶつかっていくシーンはすごく見どころだと思いますし、綾華と家族の絆、金太郎さん(塚地武雅)と桃子さん(りょう)の親心みたいなものがすごく顕著に表れているすてきなシーンもあります。あとはやっぱり東郷のお母さんの静さん(松嶋菜々子)がどう折り合いをつけるのか、そこに息子である東郷と新(北村匠海)がどう関わって行くのかも見どころ。盛りだくさんですが、ちゃんと収まるところに収まる最終話になっていますので、ファンの皆さんにも見届けてほしいです」とメッセージを送った。

■放送情報
火曜ドラマ『王様に捧ぐ薬指』
TBS系にて、毎週火曜22:00~22:57放送
出演:橋本環奈、山田涼介、坂東龍汰、長尾謙杜(なにわ男子)、小林きな子、若月佑美、三浦獠太、小林涼子、田仲陽成(Go!Go!kids/ジャニーズJr.)、高橋奏琉(ジャニーズJr.)、宮崎莉里沙、塚地武雅、利重剛、りょう、松嶋菜々子
原作:『王様に捧ぐ薬指』わたなべ志穂(小学館プチコミックフラワーコミックスα)
脚本:倉光泰子、関久代
演出:坪井敏雄、泉正英、宮崎萌加
プロデューサー:橋本梓、勝野逸未
製作:TBSスパークル、TBS
©︎TBS
公式サイト:https://www.tbs.co.jp/ousama_tbs2023/
公式Twitter:@ousama_tbs
公式Instagram:ousama_tbs

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