『水星の魔女』スレッタがついに“主人公”化 クワイエット・ゼロの禍々しさも明らかに

『水星の魔女』スレッタがついに“主人公”化

 そして、説得する以外の手段としてグストンはヴァナディース事変の際に議会連合に押収され、かつて“バケモノ”と名付けられたキャリバーンの名前を口にする。だが、その名前を聞いた途端に血相を変えるベルメリア。キャリバーンにはデータストームのフィルターが一切ないとのこと。これはつまりデータストームの影響をもろに受けてしまうということだ。フィルターが付いているエアリアルや他のガンダムですら人を殺める機体であることを考えると、まともな人間であれば乗ることを躊躇してしまう機体のはず。だが、スレッタは決心した。エアリアルと対話することを。プロスペラを盲信して言いなりに生きてきた彼女が、今は自分の意思で対話を望んでいる。ようやく主人公らしくなってきた。

『水星の魔女』スレッタが向かう先は『エヴァンゲリオン』の碇シンジなのか?

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 スレッタの成長の裏ではプロスペラがクワイエット・ゼロを使って議会連合艦隊を殲滅していた。船とは言い難い形状が禍々しい。クワイエット・ゼロがデータストームのネットワークを展開すると、連合艦隊のMSは次々に飲み込まれていく。いとも簡単に飲み込まれていく描写は絶望感があった。ラストシーンではシュバルゼッテの前でミオリネへの敵意をむき出しにするラウダの姿が映し出された。これまではスレッタへの敵対心をあらわにしてきたラウダが、今後はミオリネへと矛先を変えた。主人公たちが同じ方向を向いた途端に、それをかき乱す存在が現れる。実にガンダムらしい展開と言えるが、果たしてラウダの暴走を止めることができるのか。

■放送情報
『機動戦士ガンダム 水星の魔女』
Season2:MBS/TBS系全国28局ネットにて、毎週日曜17:00〜放送
企画・制作:サンライズ
原作:矢立肇、富野由悠季
監督:小林寛
出演:市ノ瀬加那(スレッタ・マーキュリー)、Lynn(ミオリネ・レンブラン)、阿座上洋平(グエル・ジェターク)、 花江夏樹(エラン・ケレス)、古川慎(シャディク・ゼネリ)
シリーズ構成・脚本:大河内一楼
キャラクターデザイン原案:モグモ
メインキャラクターデザイン:田頭真理恵、
キャラクターデザイン:戸井田珠里、高谷浩利
メカニカルデザイン:JNTHED、海老川兼武、稲田航、形部一平、寺岡賢司、柳瀬敬之
音楽:大間々昂
©創通・サンライズ・MBS
公式サイト:g-witch.net
公式Twitter:@G_Witch_M
公式TikTok:@g_witch_m

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