森本慎太郎&髙橋海人『だが、情熱はある』反響を語る 「木村拓哉さんが見てくださった」

森本&髙橋、『だが、情熱はある』反響を語る

 日本テレビ系日曜ドラマ『だが、情熱はある』で主演を務めるKing & Princeの髙橋海人とSixTONESの森本慎太郎の特別インタビューが到着した。

 本作は、オードリーの若林正恭と南海キャンディーズの山里亮太の2人の半生を描く、実話に基づいたドラマ。若林役を髙橋、山里役を森本がそれぞれ演じる。

 ここまで演じてみて印象に残っているシーンを聞かれると、髙橋は「選べないくらいありますが、おばあちゃん(白石加代子)とのシーンは好きです。若林さんは、家族といるときは自分の気持ちを閉じ込めていたり、春日さんに対していろんな気持ちをぶつけるけど、おばあちゃんの前では素直になれる。自分の想像とは違う角度で物事を捉えて発言するおばあちゃんに癒されたり気付かされたりする、良い関係だなって」と答えた。

 森本は「僕は、イタリア人(山里亮太のピン芸人時代の芸名)。あのインパクトは凄かったです。山里さん本人に“どんな気持ちだったんですか?”って聞いたら、その質問にも答えたくないぐらいの暗黒期だったらしくて……。あれを演じている時、現場がほんとに凍える、とてもシラけるんです。日本人形をなめても、タンバリンを叩いても、『グラッツェ!』と言っても、シーン……。みんなが引いてるのが分かって、痺れましたね」と山里との会話を明かした。

 今回の役柄が私生活に影響を及ぼすことについて聞かれると、髙橋は「打ち合わせや雑誌のインタビューで話していると、『いま若林でしょ?』ってめっちゃツッコまれます」と回答。森本も「分かる! しかも半笑いで(笑)」と返し、髙橋は「今は若林さんとして会話をしている時間が多いからか、自然と。まだ撮影中だから、そうして馴染むことはすごく良いことだと思うけど、終わった後が怖い。髙橋海人が若林正恭さんにかぶされてしまう気がして。今までは俳優さんの“役が抜けなくなる”みたいな話を聞いて“どういうこと?”って思っていたけど、たぶんコレだ……って」と不安を口にした。

 森本は「僕はしゃべりに熱が入ってくるとめっちゃ早口になって、山里さんのまくし立てる感じが出てくる。しずちゃん役のみうたん(富田望生)に“早口すぎるよ、山ちゃん出てる”って言われて……。しゃべり方とか話し方にも出てきてるんだなって」と明かす。髙橋が「慎ちゃんは元が早いから、より一層だよね」と返すと、「でも良いこともあって。“トークスキルが上がったね”って言われます。山里さんを演じる中でエピソードトークを話すようになって、普段の山里さんの話を聞いて組み立て方を学ぶようになったから。蝕まれているだけではない(笑)」と森本も自身にとってためになったことも明かした。髙橋は「若林さんの感情に近づくために、自分のことを考えるようにもなりました。自分はこのときこう思ってたな、この気持ちはちょっと似てるな、とか。そうやって考えていると、割と根っこが似てるのかなって、勝手ながら」とコメントした。

 役柄と同じように、お互いをねたましく思ったり、うらやましく思ったりしないか聞かれると、森本は「この話は初出しなんですけど……僕たち2人でスタッフさん用にジャケットを作ったんです。でもそれがみんなに配られた日が、オードリーの撮影日なんですよ! 一応、僕も一緒に作ったんですよ! なのにその場に僕は居なくて、数日後に行ったらもうみんな着てるんです! それは僕がいる日にしてよ……って。山里さんもこういうことを思うんだろうな」と回答。髙橋は「スタッフさんもいじってると思う。森本慎太郎で遊んでる可能性はありますね」と返し、森本は「あれは悔しかった……」と悔しさを滲ませた。

 周囲の反響で印象に残っていることについては、髙橋が「うれしかったのが、木村拓哉さんが見てくださったこと。1話をリアタイしてくれたんです。1話が終わった後に、“似てるけど似てない、すごくいいドラマだな”って。“最後まで駆け抜けろよ”って言ってくださった。こんな追い風ないよなって思いました」と先輩・木村拓哉のエピソードを披露。森本は「しずちゃんご本人も見てくれていますよ。“気持ち悪い、嫌なヤツやわ”って。その言葉が僕にとってはすごい褒め言葉。当時を知っている人が僕の演技を見てほんとに嫌に思うって、最高の褒め言葉。すごくうれしかったです」と答えた。

 さらに、ドラマを通じてお互いの関係や印象の変化を聞かれると、髙橋「(収録が別々なので)現場で全く会わないんですよ」、森本「今日で3、4回目とかじゃない?」とした上で、髙橋は「でも(森本は)毎話、目つきが変わってきてる。山里さんがしずちゃんを見つけて2人でいろいろ乗り越えて行くときの目が1話目とは違う。ついさっき6話を見させてもらって鳥肌が立った。声もどんどん山里さんになっていく感じがスゴいなって」と回答。森本は「(髙橋の)お芝居を見るのは放送の時しかないんですけど、“こいつハンパねぇ”っていつも思う。天才だなって。ほんとに、悔しいぐらいに。でも悔しい思いを抱きながらも、めちゃめちゃ楽しんでる自分もいる。この前スタジオでオードリー役の2人と会ったときに、ミーハーみたいに“オードリーだ! 春日だ!”って言っちゃって」と語る。髙橋は「今日も南海キャンディーズ役の2人が楽屋から出て来るところを見て、もう売れてる設定だからめちゃくちゃ大所帯に見えて、すげえな、俺らも売れてえなって(笑)。お互い台本は見てるけど、現場でどんどん肉付けされていくから、そういう意味では視聴者として楽しめる。自分のシーンはドキドキしながら見るし、新しい楽しみ方ができますよね」と語った。

 俳優として学びになった部分については、髙橋が「そもそも今生きて輝いている人を再現することが初めてだったんですけど、情報が身近にたくさんあって、本人の連絡先も知ってる、その中で演じる楽しさを知りました。すでにある答えにどれくらい近づけていくか、その塩梅をチューニングしていく作業も楽しいし、誰かを再現するのってとても楽しい。あとはこの作品の特徴だと思うんですけど、感情の描き方が生々しいので、自分と向き合える。俺だったらこういうことを考えるな……とか、自分はどういうヤツなのか、改めて自分と向き合うきっかけをもらえた。とてつもない良い経験をさせてもらえていると思います」とコメント。森本は「山里さんは僕とは何もかもが違う人間だから、今回は完全に山里さんに合わせにいかなきゃいけない。僕は努力をしない人で、山里さんは努力の天才、そこも真逆だし、全く知らなかった感情や行動を知って役作りをすることが今後に生きると思う」と語った。

 視聴者にはどんな部分を楽しんでほしいか聞かれると、髙橋は「初めに台本をもらった時に思ったのが、芸人さんて才能だけじゃないんだということ。今までは、芸人さんてスゴいな、神からもらった才能なんだろうなって思っていたけど、一つ一つを紐解いていくと、いろんな経験をして、いろんな努力をしている人たちなんだということが分かって、感動というか。悔しい思いをして、そこから頑張って乗り越えていくのは人間皆平等というか、頑張ったらあそこまでいけるかもって。生きる希望だったり、繊細に描かれている人間関係を見て自分と向き合うきっかけにしてもらえれば。全員とは言わないけど、このドラマが誰かの深いところまで刺さってバイブルみたいなものになればいいなって、そういう願いを込めてやっています」と熱弁。

 森本は「僕は、このドラマで山里さんのことを“気持ち悪い人”って思わせたい。当時の山里さんのキャラクターは“気持ち悪い、嫌なヤツ”。その思いって今の山里さんには誰も抱かないから、だからこそ当時のみんなの気持ちを引っ張り出したい。視聴者に“山ちゃんキモい!”と思ってもらえたら、それが最後“今の山里さん”につながってくるから。下から上がった時、その差があればあるほど今がより輝く。だからどれだけ下を深く作れるか。それができたら僕の中での山里亮太役は花丸です」と答えた。

 最後に見どころを聞かれると、「これからどうなるのか、いろんな案があるみたいで、マジでみんな知らないんですよ。どういう展開になっていくのか、毎回、台本が来るのが怖くもあり楽しくもある」と髙橋。森本も「すでに最初の構想とは違うので、2人が何話で合流するのかも分からない」とした。髙橋が「でもやってて楽しいし、現場の士気もすごく高い。監督を含めスタッフみんなが情熱と愛とリアリティーを持って臨んでいるので、それに鼓舞される。部屋とかスゴいよね?」と聞くと、森本は「スゴい」とあわせる。「劇中には出てこないけど、机の中に若林さんが昔集めていた消しゴムのフィギュアが入っていたり、聴いてた楽曲とか、見えないところまで全て再現されてる。そういうスタッフさんの愛を見たときに、うやむやでやってらんないよなって、それに応えなきゃなって。こんなにありがたい現場はなかなかないと思います」と語った髙橋。森本も「山ちゃんの部屋も、当時の写真を見ながら超細かいところまで再現してる」と回答し、髙橋は「この団結感と情熱を持ったまま最後までやり切れたら、みんなで満足のいく作品を作れたっていう達成感が得られると思うので、今は1話1話、丁寧に頑張っています」と締めくくった。

(左から)森本慎太郎、髙橋海人
(左から)森本慎太郎、髙橋海人

■放送情報
日曜ドラマ『だが、情熱はある』
日本テレビ系にて、毎週日曜22:30〜放送
出演:髙橋海人(King & Prince)、森本慎太郎(SixTONES)、戸塚純貴、富田望生、三宅弘城、池津祥子、ヒコロヒー、渋谷凪咲(NMB48)、中田青渚、箭内夢菜、森本晋太郎(トンツカタン)、加賀翔(かが屋)、賀屋壮也(かが屋)、藤井隆、坂井真紀、白石加代子、光石研、薬師丸ひろ子
脚本:今井太郎
演出:狩山俊輔、伊藤彰記
プロデューサー:河野英裕、長田宙、阿利極
チーフプロデューサー:石尾純
制作協力:AX-ON
製作著作:日本テレビ
©︎日本テレビ
公式サイト:https://www.ntv.co.jp/daga-jyounetsu/
公式Twitter:@daga_jyounetsu

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