『呪いの子』に繋がる重要作 『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』の3つの見せ場

『ハリー・ポッター』第4作はシリーズ重要作

 もちろん4作目なので過去作を観ていた方が登場人物やストーリーのつながりが理解できるわけですが、初見でも十分面白い。ハリポタというのは学園もののノリがあるし、また3つの試練が、「これぞファンタジーアクション!」的な3つの見せ場になっています。

 『ハリー・ポッター』シリーズにおいて本作が重要なポイントは、このシリーズにおける、いや映画史における重要なヴィラン、ヴォルデモート卿がついにその姿を見せることです(演じているのはレイフ・ファインズ)。さらにあのロバート・パティンソンが物語のキーとなる、ハリーの上級生セドリックを演じています。

 さて、この映画と舞台とのリンクなのですが、舞台の方は主人公たちが魔法の力でタイムトラベルし、過去をいじったことで歴史が変わり別の世界が生まれてしまう、という『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のような展開となります(最近の流行でいえばマルチバースですね)。そして彼らが干渉する過去というのが、この三大魔法学校対抗試合なのです。というわけで、この映画を観ておくと舞台がより楽しめます。

 最後にトリビアを。セドリック役のロバート・パティンソンは後に『THE BATMAN-ザ・バットマン-』でバットマンを演じますが、『マン・オブ・スティール』でスーパーマン役を射止めたヘンリー・カヴィルもセドリック役のオーディションを受けていたそうです。

■放送情報
『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』
TBS系にて、3月17日(金)19:00〜放送
原作:J・K・ローリング
監督:マイク・ニューウェル
脚本:スティーブ・クローブス
出演:ダニエル・ラドクリフ、ルパート・グリント、エマ・ワトソン、ヘレナ・ボナム=カーター、ロビー・コルトレーン、レイフ・ファインズ、アラン・リックマン、ボニー・ライト
TM& ©2005 Warner Bros. Ent. , Harry Potter Publishing Rights ©J.K.R.

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