ケイト・ブランシェットの周りに不穏な空気が流れる 『TAR/ター』本予告&ポスター公開

『TAR/ター』本予告&ポスター公開

 5月12日に公開されるケイト・ブランシェット主演映画『TAR/ター』の本予告とポスタービジュアルが公開された。

 2度のアカデミー賞受賞経験を持つブランシェットが主演を務めた本作。『イン・ザ・ベッドルーム』『リトル・チルドレン』でアカデミー賞脚色賞に連続ノミネートされたトッド・フィールドが、16年ぶりの新作として監督・脚本を務めた。第95回アカデミー賞では、作品賞をはじめとする主要6部門にノミネートされている。

 ドイツの有名オーケストラで、女性としてはじめて首席指揮者に任命された指揮者リディア・ター(ケイト・ブランシェット)は、天才的能力と、たぐいまれなるプロデュース力で、自身を1つのブランドとして作り上げてきた。しかし、のしかかる重圧、過剰な自尊心、仕掛けられた陰謀により、彼女の心の闇は少しずつ広がっていく。

映画『TAR/ター』予告編

 公開された本予告では、孤高、ストイック、傲慢、そして繊細な天才指揮者で、同時に絶対的な権力者としてオーケストラを支配するター(ケイト・ブランシェット)の姿が映し出されている。ターは「完璧な演奏をしたいなら私に従いなさい」と、揺るぎない自信と威圧感をもってタクトを振るう。しかし「現代の音楽界はターが牽引しているのです」とまでも評されていた彼女の周囲に、少しずつ不穏な空気が流れ始める。「作曲の調子は?」「良くないわ」「嫌な音が聞こえるの」という空気感に同調していくように起こる、メトロノームとピアノの不協和音、そして“良くないメール”が届く。「不安なの あなたは高みを求めすぎる」。恋人のシャロンからの心配を軽くあしらっていたターだったが、やがて彼女自身も気づかないうちに、周囲、そして自分も軋んでいく。

 あわせて公開されたポスタービジュアルは、陶酔するように指揮をするターの姿が切り取られ、「旋律 栄光 絶望 狂気」の文字が浮かび上がっている。

■公開情報
『TAR/ター』
5月12日(金)より、TOHOシネマズ 日比谷ほかにて全国ロードショー
監督、脚本:トッド・フィールド
出演:ケイト・ブランシェット、ノエミ・メルラン、ニーナ・ホス、マーク・ストロング、ジュリアン・グローヴァー
音楽:ヒドゥル・グドナドッティル
撮影:フロリアン・ホーフマイスター
編集:モニカ・ヴィッリ
配給:ギャガ
アメリカ/2022年/カラー/シネスコ/5.1chデジタル/159分/字幕翻訳:石田泰子/原題:Tár
©2022 FOCUS FEATURES LLC.

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