吉田羊、藤原詮子役で大河ドラマ『光る君へ』出演決定 「等身大で演じられたら」

吉田羊、大河ドラマ『光る君へ』出演決定

 吉高由里子が主演を務める2024年のNHK大河ドラマ『光る君へ』に吉田羊が出演することが発表された。

 NHK大河ドラマ第63作目となる本作は、平安中期に、のちに世界最古の長編小説といわれる『源氏物語』を生み出した、紫式部の人生を描く。武家台頭の時代を目前に、華やかにひらいた平安文化の花。きらびやかな平安貴族の世界と、懸命に生きて書いて愛した女性の一生に挑戦する。紫式部役で吉高が主演を務め、藤原道長を柄本佑が演じる。脚本を手がけるのは、『セカンドバージン』(NHK総合)、『恋する母たち』(TBS系)などの大石静。

 吉田が演じるのは、道長(柄本佑)の姉で一条天皇の母・藤原詮子。円融天皇に入内し、父の望みどおり皇子をもうける。その懐仁親王(のちの一条天皇)を溺愛、成人しても常に寄り添い、次第に宮廷での勢力を増していく。

 なお、吉田の大河ドラマ出演は、『江〜姫たちの戦国〜』(2011年)、『平清盛』(2012年) 、『真田丸』(2016年)に続いて今回が4度目となる。

吉田羊(藤原詮子役)コメント

演じる人物の印象と意気込み

道長の次姉詮子は、弟想いで情が深く、相手の長所や能力を見抜き、伸ばせる人。情勢を読む力にも優れ、さしずめ、平安時代の「出来る女」という印象です。道長にとっては頼るべき存在というところに今作では純真さが加えられ、中でも女が政(まつりごと)の道具として扱われることへの彼女の反発や心痛の描写は、高貴な家柄に生まれついたゆえの葛藤もさることながら、彼女がいたって普通の感覚を持った女性だったのかもと想像が膨らみました。同時に視聴者の皆様には、遠い平安時代ながら、現代を生きる私たちと何ら変わりない人々の物語として、身近に感じてもいただけるのではないでしょうか。もとより、そう感じていただけるように私自身、等身大で演じられたらと思っています。

大河ドラマ出演歴・思い出など

一番長い時間を過ごさせていただいたのは『真田丸』でしたが、真田家の家族物語だったのもあり、日を追うごとにどんどんチームも家族のようになっていくのがおもしろく、長い時間をかけて撮っていく作品の醍醐味を味わいました。

およそ1000年前の華やかな京都を舞台に演じる楽しみ

日本独自の貴族文化である国風文化が発展した時代ということで、この時代にしか見られないお衣装や、仮名文字が生まれる様子、またお香の役割やお風呂など貴族のリアルな衛生事情もおもしろそうです。例えばこの時代の「風呂」は今でいうサウナですが、そこで使われていた敷物や着物が、風呂敷や浴衣の語源であるといった、現代に繋がるお話も楽しみです。

古都京都の印象や思い出

訪れるたびに思うのは、「美しい街」だということ。碁盤の目に整備された町しかり、自然の豊かさ、神社仏閣に施された手仕事の繊細さ、京ことば、などなど。それらの美しさに惹かれて、世界中から人が、食が、芸術が集まり、特別な世界を形成している都だなと感じます。直近で訪れたのは昨年末の舞台公演。連日連夜、美食店を巡り、一流の京グルメを堪能したのが思い出です。

■放送情報
『光る君へ』
NHK総合にて、2024年1月より放送予定
出演:吉高由里子、柄本佑、岸谷五朗、国仲涼子、高杉真宙、段田安則、三石琴乃、井浦新、玉置玲央、吉田羊
作:大石静
制作統括:内田ゆき、松園武大
プロデューサー:大越大士、高橋優香子
広報プロデューサー:川口俊介
演出:中島由貴、佐々木善春、中泉慧、黛りんたろうほか

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