『女神の教室』本格的に確立し始めた5人の結束 柊木雫を裏付けるために必要不可欠なもの

『女神の教室』本格的に確立した5人の結束

 そうしたなかでついに描かれたのは、“藍井ゼミ”が一体どのような授業をするのか。狭く薄暗い教室で選抜生たちが背を向けながら座り、ひたすら答案の型を叩き込まれていく。これは第1話で見られた藍井の淡々とした授業風景以上に、柊木と藍井の好対照ぶり、あるいは“考え方の違い”を如実に示すものといえるのではないだろうか。ようやくそれが見え、しかもそれに参加している人数が実務演習クラスと同じ5人というのもおもしろい。

 もちろん津山という人物と直接対面するシーンも、裁判官をはじめとした司法にまつわる職務が“人”と関わるものである以上、避けては通れない困難があることを見せるためのものだろう。その後、照井に訊かれて答える、柊木が裁判官になった理由も、柊木雫という人物の性格を裏付けるうえで必要不可欠なものだ。そうした物事がきれいに収められて、ドラマの折り返し地点としては申し分のない展開かと思ったのも束の間、風見から伝えられる津山の死。なんとも後味の悪い幕切れではあるが、津山という人物の存在は、今後も物語の展開を左右していくのだろうか。

■放送情報
『女神の教室~リーガル青春白書~』
フジテレビ系にて、毎週月曜21:00~21:54放送
出演:北川景子、山田裕貴、南沙良、高橋文哉、前田旺志郎、前田拳太郎、河村花、佐藤仁美、宮野真守、小堺一機、尾上松也、及川光博
脚本:大北はるか、神田優
プロデュース:野田悠介
演出:澤田鎌作、谷村政樹
音楽:武部聡志
主題歌:Vaundy「まぶた」(SDR)
法律監修:水野智幸(法政大学大学院法務研究科)
制作・著作:フジテレビジョン
©︎フジテレビ
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