グザヴィエ・ドランによる映像美も  『ロリエ・ゴドローと、あの夜のこと』予告編公開

『ロリエ・ゴドローと、あの夜のこと』予告編

 グザヴィエ・ドランが手がける自身初のTVドラマ 『ロリエ・ゴドローと、あの夜のこと』の予告編が公開された。

 19歳で発表した長編デビュー作『マイ・マザー』がカンヌ国際映画祭監督週間で上映されて以来、2014年に『Mommy/マミー』で審査員賞、2016年には『たかが世界の終わり』でグランプリを受賞するなど同映画祭から高い評価を受けているドランのTVドラマ初挑戦作。同名舞台が原作の本作では、ドラン自身が脚本・監督・製作・出演を務め、30年前に起きた事件とそれにかき乱される家族の姿を、過去と未来を行き来しながらサスペンスフルに描く。

『ロリエ・ゴドローと、あの夜のこと』予告編

 公開された予告編は、ラルーシュ家の末っ子エリオット(グザヴィエ・ドラン)のセラピーでの対話シーンから始まる。「今朝の気分は?」と聞かれすかさず顔を逸らし遠い目をするエリオットの様子から、どこからともなく物語の不穏さを匂わせている。過去・現在もなお抱える家族のトラウマ、苦悩がまるでフラッシュバックのように切り取られるシーン。一家の受け入れがたい過去とは、ロリエ・ゴドローとは誰なのか、“あの夜”に一体なにがあったのか……。

 音楽は『DUNE/デューン 砂の惑星』でアカデミー作曲賞を受賞した巨匠ハンス・ジマーが担当。彼と共に同作の音楽を担当したデヴィッド・フレミングと再びタッグを組んだ。実は、当初予定していた音楽家が降板し困っていたところを、自身と同じくケベック州出身のドゥニ・ヴィルヌーヴの紹介でジマーの連絡先を教えてもらったというドラン。忙しいから無理だろうと「ダメ元」での電話をしたというが、なんとジマーは快諾。もちろんドランの作品らしく印象的に様々な曲が使われる演出は健在で、カナダ出身のセリーヌ・ディオンのほか、オアシスやルーファス・ウェインライトなど人気ミュージシャンによる楽曲が登場する。

■配信・放送情報
海外ドラマ 『ロリエ・ゴドローと、あの夜のこと』字幕版(全5話)
Prime Video「スターチャンネルEX -DRAMA & CLASSICS-」にて、2月24日(金)より配信 毎週金曜1話ずつ更新
BS10 スターチャンネルにて、3月6日(月)23:00より放送 毎週月曜23:00〜ほか
※3月5日(日)21:00より字幕版第1話先行無料放送
監督・脚本・製作・出演:グザヴィエ・ドラン
音楽:ハンス・ジマー、デヴィッド・フレミング
出演:ジュリー・ルブレトン、パトリック・イヴォン、アンヌ・ドルヴァル、エリック・ブルノー、マガリ・レピーヌ・ブロンドー、ジブリル・ゾンガほか
©Fred Gervais
公式サイト:https://www.star-ch.jp/drama/lauriergaudreault

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