『夕暮れに、手をつなぐ』広瀬すず×川上洋平の“恋の嵐”早くも収束 気持ちを伝える永瀬廉
『夕暮れに、手をつなぐ』(TBS系)の主人公・空豆(広瀬すず)は、音(永瀬廉)と出会い、ひとつ屋根の下で暮らす中でファッションに目覚めていく人物であることは、オフィシャルサイトにも明示されている。第3話では、空豆がセレクトショップのウインドウに飾られていた美しいドレスに目を奪われる。「他力本願の人生」だと自身を卑下する空豆が唯一、心沸き立つもの。プロの音楽家として確かな一歩を踏み出した音に少し遅れながら、空豆の中にも夢が芽生え始めていた。
その夢のキーパーソンとなっていく存在として第3話にて初登場となったのが、空豆の母・浅葱塔子(松雪泰子)だ。空豆がまだ幼い頃にある理由で離れ離れとなり、現在は世界的ファッションブランド「コルザ」のデザイナーとして海外を拠点に活躍している。短い時間の出演ながら、そのインパクトは大。空港でサングラスを外し、フライトの疲れからか、アシスタントに気だるそうに「寿司食べたい」とリクエスト。女性誌のインタビュー取材では記者からデザインについて心がけていることを聞かれ、「勘」と一言だけ。アシスタントから店が取れたことを耳打ちされると、機嫌を直したのか意気揚々と話し始める。そこで明かすのが「自分の中から湧き上がってくるもの」という、空豆と母娘関係を示唆させるセリフだ。脚本を手がける北川悦吏子の作品に松雪が出演するのは、朝ドラ『半分、青い。』(NHK総合)以来となり、同じヒロイン(主人公)の母親役でも、晴とは真逆とも言えるプライドの高いキャラクターになりそうだ。第4話の予告には、ようやく遠藤憲一が演じるデザイナーの久遠徹も登場している。
一方、第2話にて巻き起こった恋の嵐は第3話で早くも収束を迎えた。空豆と下宿先である雪平邸の息子・爽介(川上洋平)、音とアルバイト先のカフェで出会った謎の女性・セイラ(田辺桃子)。空豆は実家のエレベーターの取り付け費300万円を爽介に出してほしかった。そして、爽介はニューヨークでの交際相手であるメアリーを諦めさせるために空豆を奥さんに迎え入れるつもりだった。両方とも目的のため、そこには純粋な気持ちはない。スパッと別れを受け入れる空豆に、「そのわりには、楽しすぎた」といつまでも未練を滲ませる爽介。優しすぎる爽介はメアリーと別れられないという母・響子(夏木マリ)の予言は案外的を得ている。
爽介が「楽しすぎた」と少々はしゃいでいた水族館には、音とセイラもデートに訪れていた。音楽家としてなかなか認められない焦燥感からセイラが伸ばしてきた手を掴んだ音だったが、その手はまさかの詐欺の誘いだった。失望しながらも、音はセイラが「誰か人を求めてる」と無下に扱うことはしない。
「はよう不幸から逃げたいがよ」と自分を「捨てられた人間」だと卑屈になる空豆もまたセイラと同じく「人を求めてる」と言えるのではないだろうか。九州への帰郷が現実味を帯びた空豆に、音が「帰んなよ」「いろよ」と気持ちをぶつける。少しづつ2人の距離が近づきつつある。
■放送情報
火曜ドラマ『夕暮れに、手をつなぐ』
TBS系にて、毎週火曜22:00~22:57放送
出演:広瀬すず、永瀬廉(King & Prince)、川上洋平([Alexandros])、松本若菜、田辺桃子、黒羽麻璃央、伊原六花、内田理央、櫻井海音、茅島成美、酒向芳、遠藤憲一、夏木マリ
脚本:北川悦吏子
演出:金井紘、山内大典(共同テレビジョン)、淵上正人(共同テレビジョン)
プロデューサー:植田博樹、関川友理、橋本芙美(共同テレビ)、久松大地(共同テレビ)
編成:三浦萌
制作協力:共同テレビジョン
製作著作:TBS
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