『Buddy Daddies』はハズレなしの期待作 豊永利行×内山昂輝の“リアルなバディ”も必見

『Buddy Daddies』が期待作な理由

 2023年頭から、爆発的に流行る予感が漂うアニメがある。P.A.WORKSの完全新作オリジナルTVアニメ『Buddy Daddies』だ。

 流行るアニメには、それなりの理由や視聴者を惹きつける要素がきちんとある。過去のヒットアニメを振り返れば、その時のトレンドや刺さるポイントをうまく押さえつつ、オリジナルの面白さがある作品があっという間に一世を風靡した例は少なくない。そして、2023年1月より放送される『Buddy Daddies』こそ、その流行る要素を押さえた“ハズレなし”の作品であると言わせてほしい。

「お仕事アニメ」「バディもの」トレンドが盛りだくさん

 近年『SHIROBAKO』や『WORKING!!』など、特定の職業をフィーチャーした、いわゆる「お仕事アニメ」がファンの人気を集め続けている。本作の制作会社であるP.A.WORKSとCygamesがタッグを組み話題となった、昨年放送のTVアニメ『アキバ冥途戦争』もこのジャンルの人気作品のひとつとなった。

 『Buddy Daddies』は男2人の殺し屋バディが、4歳の天真爛漫な女児との家族生活を始めるコメディだ。2022年の『リコリス・リコイル』のヒットを汲んだバディものとしても、十分に期待値の高い本作。今回は男2人の殺し屋バディということで、『風都探偵』や『LUPIN ZERO』のような男性バディならではのアツい活躍もぜひ観たいところだ。

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 さらに本作の大きなテーマとして「子育てと仕事の両立」が挙げられ、どんな仕事もこなす殺し屋たちでも育児には振り回されてしまう。筆者はお仕事アニメの醍醐味は、がむしゃらに仕事に向き合うキャラクターたちのひたむきさに触れられる点だと考えているが、不器用でも「子育ても仕事も全部頑張る」アニメが始まると知り、その“今っぽさ”に胸が躍った。まさに、令和のお仕事アニメの最新作が本作である。

 ティザービジュアルを初めて見た時に、殺し屋と幼女、そして仮初めの家族……とくれば『SPY×FAMILY』を想起した方も多いだろう。殺し屋と子育てという特徴的な組み合わせについては、TVアニメ『Buddy Daddies』第2弾特番でプロデューサーの鳥羽洋典(アニプレックス)が「あえて子育てとは縁遠いものを置いた」と語っている。

TVアニメ『Buddy Daddies』新情報解禁!第2弾特番

 放送前ということで明確な差異をまだ語れないことは残念であるが、原作のないオリジナル作品だからこそ、この先の展開への期待や『SPY×FAMILY』との違いに着目してみるのも面白いだろう。

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