『フラッグ・デイ』で自身の監督作に初出演のショーン・ペン 決め手はマット・デイモン?

『フラッグ・デイ』ショーン・ペン独占映像

 12月23日に公開される『フラッグ・デイ 父を想う日』で監督・主演を務めたショーン・ペンのインタビュー映像が公開された。

 本作は、ジャーナリストのジェニファー・ヴォーゲルが2005年に発表した回顧録『Film-Flam Man: The True Story Of My Father‘s Counterfeit Life』を映画化したもの。『ミスティック・リバー』『ミルク』で主演俳優としてアカデミー賞を受賞し、監督作『イントゥ・ザ・ワイルド』が同賞2部門にノミネートされたショーン・ペンが、構想15年をかけて監督・主演を務め、ショーンが演じるジョンの娘ジェニファーを彼の実娘であるディラン・ペンが演じた。

映画『フラッグ・デイ 父を想う日』ショーン・ペン インタビュー映像

 本作で初めて自身の監督作に出演を果たしたショーン・ペン。公開されたインタビュー映像では、意外な出演経緯などを明かしている。

 原作の回顧録が出版された少し後に原作と本作の脚本を読んだショーンは、その両方に強く魅せられ、その時から監督をすることを望んでいたが、これまで監督してきた長編映画5本で一度もカメラの前に姿を現したことがなく、当初は自身がジョンを演じるという選択肢は全くなかったという。

 「どのように出会ったとしてもこの映画には関わってきたと思う」と語るショーンは、プロデューサーの強い押しもあり、「仕方なく引き受けてこの映画に出演した。でも引き受けて本当によかったと思ってる。いつも、同じ映画の中で監督と主演を担う人に驚いてたし、自分がそうするなんて今まで考えたこともなかったよ。予想してた通り、力を全て吸い取られた感じで、またやるかと言われたら微妙だよ(笑)」と素直に語る。

 続けて、自身が演じることを決める前、ジョン役をオファーするために最後に脚本を送ったのがマット・デイモンであったことを明かす。出演について何かしらのリアクションを期待していたショーンだったが、デイモンからの電話で「“自分でやらないなんてバカ”だ」と言われたこと述懐。その上で「この脚本は僕と娘にとってもとても意味のあるものだった。またとない機会が実現して本当によかった」と振り返り、ディランとの共同作業について、「確かに映画を通して知らなかった部分を確認できた。ディランは1日目から、リアルさを作り出すマシンのようで僕らを驚かせた。彼女と働くことに対して毎日誇りを持てたね。心からワクワクしたよ。彼女の演技を一番いい席で観られたんだから」と誇らしげに語っている。

 ほかにも、物語における映像の役割として、以前の監督作でデジタル撮影を行い後悔してスーパー16ミリでの撮影にこだわったことや、原作者であるヴォーゲルとのやりとりについてなど、たっぷり語っている。

ショーン・ペン
『フラッグ・デイ 父を想う日』撮影時のショーン・ペン

■公開情報
『フラッグ・デイ 父を想う日』
12月23日(金)より、TOHOシネマズ シャンテほか全国公開
監督:ショーン・ペン
出演:ディラン・ペン、ショーン・ペン
原作:『Film-Flam Man: The True Story Of My Father‘s Counterfeit Life』
配給:ショウゲート
2021年/アメリカ/英語/112分/カラー/ビスタ/5.1ch/原題:Flag Day/日本語字幕:松浦美奈/PG-12
©︎2021 VOCO Products, LLC
公式サイト: flagday.jp
公式Twitter:@showgate_youga

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