黒沢ともよが語る『アークナイツ』出演の喜び 「細部まで説明できる壮大な世界観が大好き」

黒沢ともよが語る『アークナイツ』出演の喜び

 現在放送中のTVアニメ『アークナイツ【黎明前奏/PRELUDE TO DAWN】』より、アーミヤ役黒沢ともよのインタビューコメントが公開された。

 本作は、アプリゲーム『アークナイツ - 明日方舟 -』を原作とした“シネマティックアニメーション”。一般的な作品の画面比率である「16:9」よりも横長な「2:35:1」のシネマスコープサイズの画面比率を採用し、さらに、「5.1ch サラウンド」音声規格にも対応している。

 原因不明の天災が各地で不規則に発生しているテラの大地。大多数の人々は天災から逃れるために、長い年月を経て開発された移動都市で暮らすようになった。天災の跡地に残された莫大なエネルギーを持つ源石は、文明の飛躍的な進歩に寄与する一方、不治の病である鉱石病をもたらす。鉱石病の感染者は徐々に体が結晶化し、死亡時に新たな感染源となることから、各国で隔離や強制労働の体制が敷かれ迫害の対象となるのだった。抑圧を受けた感染者は反旗を翻し、鉱石病の治療法を研究する製薬会社“ロドス・アイランド”は、病から全ての人々を救うために武器を取り、自らの征くべき道を進む。

 黒沢が演じるアーミヤは、見た目はか弱くも周囲からの信頼は厚いロドスのリーダー。感染者やドクターのために常に尽力している。

 原作となるゲーム『アークナイツ - 明日方舟 -』からアーミヤを演じている黒沢は、アニメ化に際して「とてもうれしかった」と振り返る。

「ゲームがリリースされて以来アーミヤの声は定期的に収録してきたのですが、共に物語の中を生きたことがなかったのでなんとなく実感がないままにいました。私はキャラクターを他者や環境との関係性の中で実感して行くタイプなので、アニメで物語を生きることでやっとアーミヤを知れるのではないかと期待しました」

 演じるアーミヤのキャラクターとしての魅力は「一見ちぐはぐな設定と、それを裏付ける盤石なバックボーン」にあると黒沢は語る。

「こんなに若くてCEOという肩書きも、華奢な体での戦闘能力の高さも、細い声での芯のある発言も。かと思えば揺らぎが見える瞬間もあり、そんなところがミステリアスで、目が離せないところなのかなと思います。複雑なキャラクターなのに、製作陣の中に全ての理由がしっかりあるので“なんとなく”の表現にならないことも魅力につながっているように感じます」

 アーミヤを演じる際に大切にしていることは、「役の心持ちとして大切にしていることはロドスのリーダーであるということを忘れないこと。役者として心掛けているのは、不安定さと複雑さ、そして絵への信頼です。こだわり始めたらいくらでも一緒に楽しくこだわれるスタッフの皆様だとわかっているからこそコロナ禍で時間に制約があることに難しさに似た歯痒さがありますが、盤石で壮大なこの世界観に身を置けることが私はとにかく楽しいです。細部まで説明できる壮大な世界観が大好きなので」とコメント。

 視聴者に向けては、「ここまでのご視聴ありがとうございます。ご覧いただいた通り、ひとつの死を抱きしめながらロドスはさらに新たなフィールドへと歩みを進めます。ファンタジックですが、心の距離は果てしなく現実的で、まるで私たちの生きている世界と背中合わせのようなアークナイツの世界を堪能していただけたら幸いです」とメッセージを贈った。

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