Girl’s Day ヘリ×U-KISS ジュン、『百人力執事』で抜群のケミ
はじめはドンジュを疑っていたテヒもドンジュの能力を信じ、彼女を助けるようになっていく。そんな2人の関係性の変化が見どころだ。ヒューマンドラマとして毎話涙腺が刺激されるストーリーの中、ドンジュとテヒがはじめは反発し合いながら、お互いに意識し合うようになり、やがて惹かれ合うという王道のロマンスが中心にある。そのため、全体的に重たすぎず、トキメキを感じ、キュンキュンしながら観ることができる。
公務員を夢見て国家試験の勉強に励みながら、葬祭ディレクターをしているドンジュと、娘に内緒の仕事をしている父ペク・ダルシク(パク・スヨン)との親子愛を感じる父娘関係や、テヒも絡んだ3人の関係性や叔父たちとのコメディに笑わせられることもあり、ほっこりと和む部分も多い。各話で胸にグッときて涙する部分と、抜群のケミを魅せるヘリとジュニョンの甘いロマンス部分、コメディ部分のバランスが良く、まだまだここからストーリーが展開していき、面白さが増すことだろう。
死者を描く物語は、必然的に命の尊さ、人生の時間を大切に生きようと見るものに訴えかけてくる。第1話、第2話に登場した名優アン・ネサンがタクシー運転手を演じ、ドンジュに向かって、「いやだ、こんなのいやだ、やることがたくさんある」と自分の死を拒もうとする。第1話、第2話ではこのタクシー運転手の物語の中で、すれ違いの悲しさが描かれている。
どうして人はプライドを優先して大切なものを喪ってしまうのだろう。生きている間に仲直りをしよう、会いたい人には会いに行こう、行きたいところには行こう、生きているうちに後悔なく、心残りのないように生きろというメッセージを受け取った。生を謳歌しよう。そんな想いにさせられる作品をぜひ自分の目で確かめてもらいたい。
物語の中で、ドリームキャッチャーが記す死者の数字に意味があるのか、ドンジュとテヒの恋の行方はどうなるのか、テヒの過去は癒されるのか……。涙腺を刺激され、ドンジュとテヒに胸キュンしながら物語の行く末を見守りたい。
■配信情報
『百人力執事 ~願い、かなえます~』(全16話)
Amazon Prime Videoにて配信中
出演:イ・ヘリ、イ・ジュニョン
演出:シム・ソヨン、パク・ソニョン
脚本:イ・ソンヘ
写真=MBC公式サイトより