『シュルプ』キム・ヘスが我が子の死の真相を暴く カン・チャニを待ち受ける結末やいかに
その裏で、ウィソン君(カン・チャニ/SF9)は自分を世子にするという条件でクォン医官らの仲間に加わるが、王になると口にしていることから謀反を成し遂げた後にクォン医官らを消すつもりだろう。母親のファン淑媛(オク・ジャヨン)は、大妃にウィソン君が王イ・ホ(チェ・ウォニョン)との実子でないことが知られ、一歩も引き下がれない。この救いようのない親子に「子が道を踏み外したら正してやるのが親の務め」と口にしたのは、まさかのファン・ウォンヒョン領議政(キム・ウィソン)だった。ファン領議政をかばう余地はないが、娘のファン淑媛のために散々振り回されてきた親でもある。悲劇しか待ち受けてないであろう親子の結末が気になるところだ。
愛する息子が殺されたファリョンは、クォン医官を決して許すことはできないだろう。しかし、全ての始まりは大妃であることも分かっている。何よりテイン世子の死因を明かせば、現王が謀反して王の座についたと認めることになってしまう。ただ隠蔽してきた王にはまだ秘密がありそうなのだ。当時、テイン世子が毒殺されたと判明しても先王が死因を血虚厥としたのも不可解である。テイン世子の死には大妃の他にも関与している者がいるのかもしれない。
板挟みになっているファリョンだが、罪を隠すような人間ではない。その相手が夫であり王であってもだ。けれども、間違いを犯した人を突き放す人間でもないことを私たちは知っている。コ貴人(ウ・ジョンウォン)やテ昭容(キム・ガウン)にも過ちを認めて反省する機会を与えていたからだ。ファリョンは王を信じたい願いを込め、自分の罪に対してどう償うかを王自身に選択させるのではないだろうか。
ユン廃妃の子を一人だけ残したのは、いつ殺されるかわからない恐怖を与えて、生き地獄を味わわせるため。大妃のおぞましさを再確認した言葉である。前世子がテイン世子と同じように殺されたのが“因果応報”ならば、次は大妃が息子を奪われるかもしれない。それも死ぬまで苦しまなければいけない方法で。次回予告では大妃が「全て終わりました」とファリョンに言い放つが、これが何の終わりを意味するのか心して見たい。
■配信情報
『シュルプ』
Netflixにて配信中
(写真はtvN公式サイトより)