『鎌倉殿の13人』クランクアップ 小栗旬「悔いが残っていないというところまで来られた」

『鎌倉殿の13人』クランクアップ

 毎週日曜日に放送されているNHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』が10月25日にクランクアップを迎えた。

 NHK大河ドラマ第61作目となる本作の舞台は、平安時代後期から鎌倉時代初期。義兄でもある鎌倉幕府初代将軍・源頼朝(大泉洋)にすべてを学んだ二代目執権・北条義時(小栗旬)を主人公に、武士の世を盤石にした彼の生き様、翻弄された周囲の人々を描き出す。脚本を『新選組!』『真田丸』に続き大河ドラマ3作目となる三谷幸喜が手掛ける。

 2021年6月のクランクインから、約1年5カ月の撮影を終えて、主演の小栗旬がクランクアップ。撮影を終えた小栗は、「これだけ時間をかけて“一人の人物を生き抜く”ということをさせてもらえたことは本当にすごい財産で、今後の自分にとって糧になる経験でした。今現在は悔いが残っていないというところまで来られたことは俳優として大きな喜びです」と本作の撮影がかけがえのない時間だったことを明かした。

 小栗のクランクアップコメントと合わせて、最終回(第48回)の場面写真も公開されている。

コメント

小栗旬(北条義時役)

今はまだ終わった実感がないというのが本音です。これだけ時間をかけて“一人の人物を生き抜く”ということをさせてもらえたことは本当にすごい財産で、今後の自分にとって糧になる経験でした。途中からは、芝居について「ここはどうしようかな」と考えることが減っていって、「自分の歩んできた義時だったらこうするだろうな」ということをただただ淡々とやってきたという感じです。それを最後の最後まで、みんなに撮りきってもらい、今現在は悔いが残っていないというところまで来られたことは俳優として大きな喜びです。そういう現場を過ごしてきて、いま、こういう自分がいるという状態ですので、それを最後まで見届けていただけたら幸いです。

清水拓哉(制作統括)

三谷幸喜さんと面白い大河を作ると決めてから、やるべきことを一個一個丁寧に考えてやってきました。小栗旬さんをはじめとして最高にして最愛のキャストとスタッフが集まり、こんなに熱烈な反響を頂いていること、心の底から嬉しく思います。小栗さん最後の撮影となった最終回のラストシーン。もはや小栗旬ではない北条義時の、手負いの獣のような姿に、見ていて窒息しそうになりました。「もう政子になれないのが悲しい。」小池栄子さんはそう言って泣きました。スタッフみんなも泣きました。誰一人クランクアップしたくない作品でした。
退場していった者たちの思いを胸に、残された者たちが最後まで鎌倉で命を燃やします。最終章、ぜひお楽しみに。

■放送情報
『鎌倉殿の13人』
NHK総合にて、毎週日曜20:00~放送
BSプレミアム、BS4Kにて、毎週日曜18:00~放送
主演:小栗旬
脚本:三谷幸喜
制作統括:清水拓哉、尾崎裕和
演出:吉田照幸、末永創、保坂慶太、安藤大佑
プロデューサー:長谷知記、大越大士、吉岡和彦、川口俊介
写真提供=NHK

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