“キスシーンなし”の作品も 『恋つづ』『はじこい』など恋愛色の強い火10枠に変化?

『君の花になる』恋愛色の強い火10に変化?

 TBS系で火曜22時から放送されるドラマ枠・通称“火10”では、仕事と恋愛に勤しむヒロインの姿が描かれてきた。

 ヒロインを上白石萌音が務めた『恋はつづくよどこまでも』や『オー!マイ・ボス!恋は別冊で』などの王道ラブストーリーから、“契約結婚”を切り口にした『逃げるは恥だが役に立つ』、“偽装結婚”から始まった恋を描いた『婚姻届に判を捺しただけですが』。さらに『持続可能な恋ですか?〜父と娘の結婚行進曲〜』では父娘で臨む婚活から現代の結婚観や家族観に切り込んだ。世相を反映し、どれくらい中心に据えるか色濃く反映するかは作品によりけりではあるものの、基本的にはこれまで“火10”では恋愛要素が押し出されたラブストーリーが見られた。

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 しかし、7月クールの『ユニコーンに乗って』では、ヒロインの佐奈(永野芽郁)が功(杉野遥亮)と互いの気持ちを確認し合うものの、キスシーンなどは描かれることがなく異例の最終話となり話題をさらった。

 10月18日に放送開始となる『君の花になる』でも、本田翼演じる元高校教師の寮母・あす花と彼女が面倒を見ることになるボーイズグループ“8LOOM(ブルーム)”の7人のメンバーとの関係性がフィーチャーされるようで、“トップアーティストになる”という同じ夢に向かう“同志”や“プレイヤー/サポーター”として互いに成長し合うさまが描かれそうだ。

 さらにこの“8LOOM”は期間限定のボーイズグループとして現実世界でも実際にデビューし、主題歌や劇中歌の楽曲発表など物語と連動したライブやイベント等多岐にわたる活動を行う予定とのこと。ドラマともリンクするように芝居未経験者やボーカル・ダンス初心者が集まったこの7人のリアルな成長物語や、仲を深めていく青春物語が観られそうで、“育成ゲーム”のような要素も取り入れた新たな取り組みに期待が高まる。

 “恋愛”と一言で言っても、人が愛でる対象は実に多様で様々だ。本作では“推し”を見つけその活躍をドラマ内だけでなく作品外でも応援することができそうだが、“推し”に夢中になりその幸せを祈る「推し活」も広義に捉えると“恋愛”的な要素を孕んでいると言えなくないだろう。

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