阿部寛主演『すべて忘れてしまうから』最新予告公開 消えた恋人“F”役は尾野真千子

『すべて忘れてしまうから』最新予告

 9月14日よりディズニープラス「スター」にて独占配信される阿部寛主演ドラマ『すべて忘れてしまうから』に尾野真千子が出演することが発表され、あわせて最新予告とビジュアルが公開された。

 本作は、作家・燃え殻の同名エッセイをドラマ化したラブストーリー。ミステリー作家“M”は、5年間付き合った恋人“F”とハロウィンの夜に些細なことで喧嘩をする。何となく連絡を取らないまま3週間ほど経った時、Mは周囲から促され、突如失踪した彼女を探し始める。しかし周囲から語られるFはMの知る彼女とは全く異なるもので、次第にFの秘密があきらかになっていく。

 監督・脚本を務めるのは、『あのこは貴族』の岨手由貴子、『子供はわかってあげない』の沖田修一、『ドライブ・マイ・カー』で脚本・助監督を担当した大江崇允。日本発のディズニープラス「スター」オリジナルドラマシリーズとして初めての配信作品となり、日本から世界へ順次配信される。

 尾野が演じるのは、阿部が演じる主人公“M”の消えた恋人“F”。阿部と尾野は2016年公開の映画『エヴェレスト 神々の山嶺』以来、6年ぶり2度目の共演となる。前回も恋人役で共演しており、偶然にも今作でも恋人役という関係性だが、今作での2人の恋はどうなるのか。本作の重要な鍵を握る“F”について、尾野は「自分に似ているとは思いません。でも、謎めいていて、不思議な行動をする人と思いきや、なんだか、その気持ちがわかるような、近くにこういう人いる、もしかしたら、私も“F”に近いのかもと思えるような人なんです」と、自分とは違う部分がありつつもシンパシーを感じられるキャラクター像を語った。

 初めて台本を読んだ際には「ヒロインの“F”が謎めいていて、その役ができるなら楽しいだろうな、どんなふうにやれるかな、とか、この役が決定する前から、わくわくして、いろんな想像をしました。あと名前が、“F”とか“M”とか、これ何? 何? と興味をそそられました」と感じたと楽しみながら撮影に臨んだことを明かした。

 さらに、本作を楽しみにしている方に向け、「私もとても楽しみです。“M”を演じた阿部さんや他の役者さん達も期待を裏切らない面白さで、皆さんをふわっと楽しませてくれると思います。さー“F”は最初どんな姿で現れるかな〜???」とコメントを寄せた。

すべて忘れてしまうから|予告編|Disney+ (ディズニープラス)

 公開された最新予告は、ハロウィンの日に消えた“F”を“M”が匿っていると疑う“F”の姉がBar灯台を訪れる場面から始まる。そこで、初めて“F”が多額の遺産を手にしたことを知った“M”は、全く聞かされていなかった事実に戸惑いを隠せない。その後、周囲から促されて渋々“F”を探す中で、大島優子演じる謎の美女や職場の人たちなど、周囲の人たちから聞かされる“F”の話から、“M”は自身が”F“について何も知らなかったという事実に気付いていく。さらに、“M”はこれまでの人生を振り返り、自身が彼女だけでなく自分自身とも向き合ってこなかったことにも気付かされる。久しぶりに連絡の取れた“F”からかかってきた電話で頼まれた“M”への“お願い”とは、そして彼女が失踪した本当の理由とは。

 自分自身を見つめ直し悩みながら日々を生きる“M”(阿部寛)、水辺にしゃがみ込み物憂げな表情で遠くを見つめる“F”(尾野真千子)、満面の笑みで“M”の似顔絵を描いたコースターを見せるカオル(Chara)、どこか頼もしい雰囲気を見せるフクオ(宮藤官九郎)、眼帯をつけて深刻な表情を見せる“F”の姉(酒井美紀)、“F”から大金を渡され戸惑う美女(大島優子)、“Bar 灯台”の常連に的確かつ辛辣なコメントをするミト(鳴海唯)と泉(青木柚)など、キャラクターたちの奥行きを感じ取ることができる。また、TENDREが初めて手掛ける劇伴と、本作のエンディング楽曲の一曲でもある七尾旅人が歌う「ドンセイグッバイ」も公開された。

 あわせて公開されたビジュアルは、阿部演じる“M”、Chara演じるカオル、宮藤演じるフクオの3人がいつものように、Bar灯台のカウンターに集まって語り合う中で、店を後にする尾野演じる“F”の姿が収められており、一方は、“M”を中心に、もう一方は”F“が中心という対になったビジュアル。“F“が店を出ることに全く気付いていない“M”、“M”に何も言わず店を去ろうとする“F”という、本作で描かれる2人の関係性を表しているようだ。

■配信情報
『すべて忘れてしまうから』
ディズニープラス「スター」にて、9月14日(水)独占配信
出演:阿部寛、Chara、宮藤官九郎、大島優子、酒井美紀、渡辺大知、青木柚、鳴海唯、見栄晴、渡辺いっけい
原作:燃え殻『すべて忘れてしまうから』(扶桑社刊、新潮文庫刊)
監督・脚本:岨手由貴子、沖田修一、大江崇允
©Moegara, FUSOSHA 2020

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