『リトル・マーメイド』2023年初夏公開へ アリエル役ハリー・ベイリーの歌声収めた映像も
ディズニーの実写映画『リトル・マーメイド』が2023年初夏に日本公開されることが決定し、あわせて特別映像が公開された。
1991年に公開されたアニメーション映画『リトル・マーメイド』は、ディズニー映画の第2黄金期を支え、その歴史の礎を築いてきた。主題歌「アンダー・ザ・シー」はアカデミー賞歌曲賞を受賞し、今やディズニー音楽の巨匠として知られる作曲家アラン・メンケンもアカデミー賞作曲賞を受賞。そんな『リトル・マーメイド』の実写化にあたり、メンケンが、『モアナと伝説の海』『ミラベルと魔法だらけの家』など近年のディズニー・アニメーション音楽の中枢を担うリン=マニュエル・ミランダとタッグを組んだ。
現地時間9月9日に行われた「D23 Expo」にて、監督を務めたロブ・マーシャルは「オリジナルはとても深くて感情を揺さぶる美しい作品だったが、壮大な物語にさらなる深みをもたらすために、描き直すことが大切だった。だから我々はアラン・メンケンに話を持ちかけ、リン=マニュエル・ミランダと一緒に作ることになった。2人は初めてのコラボレーションだったが、これが魔法のようだった。この新作のために4つの新曲をつくって、映画を新たな方向に開いてくれたんだ」と新たに書き下ろされた楽曲があることを発表。また「偉大なる故ハワード・アッシュマンによるオリジナルの楽曲の美しさも維持している」ともコメントし、アニメーション版への敬意も表した。
公開されたのは、海の世界でアリエルが自分の願いを込めた曲「パート・オブ・ユア・ワールド」を歌い上げる様子が映し出された特別映像。煌めく海の世界とは裏腹に、人間の世界へ憧れを募らせるアリエルの切ない心情が現されている。D23 Expoでは本映像が披露され、その美声に酔いしれた観客からスタンディングオベーションが巻き起こるほど、会場は大盛り上がり。その声の主であり、アリエル役に大抜擢されたのは、オーディションで監督大絶賛の元に役を勝ち取った新人女優ハリー・ベイリー。ビヨンセは、自身のアルバムやツアーに彼女を出演させるている。
マーシャル監督は、ベイリー抜擢の理由について「ハリーは感情がとても豊かに溢れているんだ。それでいて喜びに満ちている。闘志に溢れているし、アリエルのようにもっとたくさんのことを望んでいる性格を、彼女も持ち合わせていることが全身から溢れ出ている。カメラ映りも素晴らしいが、それ以上のものがある。彼女の中にあるものが映し出されるんだ」と、彼女にしか演じられないアリエルの新たな魅力について話した。
また、D23 Expoにサプライズ登場したベイリーはアリエル役に抜擢された当時のことを振り返り、「この役をもらえた時はもう最高の気持ちだった。というか、非現実的な気持ち。私たちの多くがそうなんだけど、アリエルのキャラクターにはすごく長い間、絆を感じていたから。だから、これは夢、ほっぺたをつねってよ、みたいな瞬間だった(笑)」と、夢心地の中で役が決まったことを語った。最後にベイリーは「日本の皆さん、こんにちは! 私たちの映画を観てもらえることができて、とてもワクワクしています。作品を皆さんに観てもらえるのが待ち遠しい。この映画は、私たちが小さい頃から大好きだった作品だから、実写版を観てもらえるのがとても待ち遠しいです。私が演じたアリエルも大好きになってもらえることを願っています」と、日本のファンへメッセージを送った。
そのほか、エリック役でジョナ・ハウアー・キング、アースラ役でメリッサ・マッカーシー、トリトン王役でハビエル・バルデム、フランダー役でジェイコブ・トレンブレイ、スカットル役でオークワフィナ、セバスチャン役でダヴィード・ディグスらが出演する。
■公開情報
『リトル・マーメイド』
2023年初夏公開
原題:The Little Mermaid
監督:ロブ・マーシャル
出演:ハリー・ベイリー
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
©2022 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.