『リコリス・リコイル』リコリス、吉松シンジ、人工心臓 後半戦の注目ポイントを整理

 夏アニメの『リコリス・リコイル』の注目度が日に日に増している。千束とたきなが一緒に買い物に行ったり、リコリコの経営難を脱するためにたきなが考案した“斬新なビジュアル”のスイーツが大繁盛したりなど、日常パートのわちゃわちゃはとても微笑ましい。なにより、次回の展開を予想したくなる骨太なストーリーが魅力だ。

『リコリス・リコイル』

 現在、第8話まで放送されており、これまで様々な謎が散らばっているが、最終回(13話)にかけてこれらの謎が次々に解き明かされるのだろう。そこで同作内の大きな謎であるリコリス、吉松シンジについて今一度整理したい。

 まずは千束やたきなが所属する“リコリス”について。リコリスは犯罪やテロを未然に防ぐ治安維持組織・Direct Attack(DA)の管轄で活動する実働部隊であり、制服を着ている時は銃の使用が許可されているのだが、基本的には謎が多い。

 リコリスは戸籍のない孤児の少女で構成されているが、どこから戸籍のない孤児を見つけているのだろうか。千束やたきなの出生に関する情報もまだ出ていない。彼女らがなぜリコリスに籍を置くようになったのか、人身売買やらリコリコに殺された犯罪者の家族といった線も予想されるが、なんにせよストーリーに大きく影響しそうだ。

 また、リコリスという存在に違和感を覚えたシーンといえば、第4話で千束とたきながカフェで食事をする際、千束がメニューを悩んでいる外国人の客に流暢なフランス語で話しかけたことだ。世界共通語である英語が話せるのであれば、気にする必要もなかったが、フランス語も堪能なのは引っかかる。一応、千束だけが外国語に精通していることも予想されるが、千束がフランス語を話している姿にたきなは全く驚いていない。「リコリコなら外国語が話せて当然」という認識なのだろうか。とりあえず、リコリスは世界的に派遣されているのか、派遣しようという計画があるのか、その辺りも謎ではあるが、この外国語が堪能ということも鍵を握っているかもしれない。

 ちなみに、第6話で千束の口から明らかになった男性版リコリス“リリベル”も引っかかる。千束は過去に何度か交戦したことのある口ぶりだったが、リリベルは名前だけでメンバーはまだ登場していない。リコリスと姉妹組織のような気もするが、千束を襲った経緯があれば、リコリスと対立構造にあるのだろうか。本作の主要な男性キャラである真島がリリベルの可能性も高いが、誰がリリベルなのかも要チェックだ。

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