『ちょっと思い出しただけ』松居大悟監督、聖地・高円寺を語る 池松壮亮から祝福の一言も

『ちょい思』松居大悟監督、高円寺を語る

 映画『ちょっと思い出しただけ』のBlu-ray&DVD発売を記念して、主人公の誕生日である7月26日に、東京・阿佐ヶ谷-高円寺間の高架下空き倉庫で特別上映会が開催。松居大悟監督が撮影を振り返るアフタートークを行った。

 本作は、クリープハイプの尾崎世界観がジム ・ジャームッシュの映画『ナイト・オン・ザ・プラネット』に着想を得て書き上げた新曲「ナイトオンザプラネット」をもとに、松居監督が書き上げた初の完全オリジナルラブストーリー。W主演を務めた池松壮亮と伊藤沙莉が扮したのは、怪我でダンサーの道を諦めた照生(池松壮亮)とタクシードライバーの葉(伊藤沙莉)。物語は2人が別れてしまった後から始まり、共に過ごした6年間を“照生の誕生日”にスポットを当てて遡る。

松居大悟監督

 この日は、映画にとって特別な意味を持つ7月26日に行われる上映会。松居監督は「1週間くらい前から、今日の朝、喉を痛めたらどうしようと思いながら目を覚ましていた」と明かし、「7月26日に上映できるというのがすごく嬉しい」と感慨深げに挨拶した。

和田大輔プロデューサー

 ここで、池松から届いた手紙を和田大輔プロデューサーが代読。池松は「1年前のまさに今日も撮影していたその日々が、今も心の片隅に色濃くあります」とし、「みなさんの日々が幸せと共にありますように。今日この日が、みなさんにとって“ちょっとしたいい思い出”になりますように」と来場者にメッセージを寄せた。

 また、手紙の最後には「ファンタジアおめでとうございます」と松居監督に向けた祝福の一言も。“ファンタジア”とは「ファンタジア国際映画祭」のことで、『ちょっと思い出しただけ』が同映画祭でカメラルーシダ部門の最高賞を受賞したことによるもの。同部門で最高賞を受賞するのは日本映画初の快挙で、松居監督は「もっと話題になってもいいのに」と笑いつつ、「海外で評価されたことが嬉しいし、(イベント前日の)7月25日にいただけたことも嬉しい」と充実の表情を浮かべた。

 さらに、「第34回東京国際映画祭」で本作が初上映されたのが松居監督の誕生日、観客賞とスペシャルメンションをW受賞したのは尾崎世界観の誕生日の前日、映画が興行収入2億を突破したのは伊藤沙莉の誕生日、そして今回、照生の誕生日前日に「ファンタジア国際映画祭」カメラルーシダ部門最高賞を受賞したことから、松居監督は「誕生日に幸せがある」と話し、次は自身の誕生日である「11月2日に何かある」と予言して笑わせた。

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