『ブラックパンサー』続編にフェーズ6の大発表も サンディエゴ・コミコンレポ【MCU編】

ここでフェーズ6の大発表

劇場公開作品『アベンジャーズ :カーン・ダイナスティ(原題)』2025年5月2日US公開 (c)2022 Marvel

 と、ここまで発表が終わった段階で、フェーズ6&マルチバース・サーガの話をケヴィン・ファイギがして、悲鳴に近い歓声が。とにかくまたアベンジャーズというタイトルの映画が来るわけですからね。そして2作あるうちの1作目が『アベンジャーズ:ザ・カーン・ダイナスティ』ですから、前述のカーンが重要キャラだったことがわかります(なお! パネルが終わった後に入場者全員に、マルチバース・サーガのロゴ入りキャップをプレゼントしてくれたんです!)。

チャドウィック・ボーズマンさんに捧ぐ

 とにかくここまでお祭り騒ぎだったんです。そしてケヴィン・ファイギが「未来の話をしましたが過去と今の話をしましょう」と切り出しました。すると、会場からアフリカの民族衣装を来たアーティストが歌いながら入ってくる。心に染みる歌声。そしてステージにもアフリカの民族音楽団が。そう! 『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』です。

 音楽が終わった後、監督・脚本のライアン・クーグラーが登壇。故チャドウィック・ボーズマン氏との思い出、そして彼への感謝を述べました。そうこのステージは残された者がチャドウィック・ボーズマン氏に捧げるステージでもあったのです。

 その後、前作のキャスト、ルピタ・ニョンゴ、ダナイ・グリラ、レティーシャ・ライト、ウィンストン・デュークらに加え、本作でフィーチャーされるアイアンハート役のドミニク・ソーン、ネイモア役のテノッチ・ウエルタも登場。ここで正式にネイモア・ザ・サブマリナーというマーベル・コミックに登場する海の超人がMCUデビューすることが正式に発表されました。

「ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー」特報

 そして予告編です。映画はブラックパンサーことティチャラを失ったワカンダを残された人々が建て直そうとする話。そこにネイモア率いる海底王国アトランティスが絡んできます。この映画の内容とチャドウィック・ボーズマン氏亡き後残された者たちで映画を作ろうとするリアルが重なるんです。予告編が終わった時にライアン・クーグラーとキャストたちは抱き合って泣いていました。会場のファンも泣いていました。僕ももらい泣き。そしてこの予告編はあまりの反響に2回流したんです。予告の最後に登場するブラックパンサーは誰か、また誰が継ぐのか、ということ以上に、誰かが継いでくれることを皆喜んだ。そういうパネルとなりました。

 興奮と感激、そして感動に満ちたパネルでした。わずか1時間でしたが、心震える時間でした。映画だけでなく映画の発表自体でこれだけ熱くしてくれるMCUって、本当にすごいです。

■公開情報
『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』
11月11日(金)公開
監督:ライアン・クーグラー
製作:ケヴィン・ファイギ
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
(c)Marvel Studios 2022

関連記事