『ナンバMG5』伍代と大丸が謝罪 “ナンバロス”を救う特別編で豆三郎と津田健次郎の共演も
地元で有名なヤンキー一家の次男・剛の二重生活を描いた『ナンバMG5』(フジテレビ系)。先週、最終回が放送されるとSNSでは本作を絶賛する声が多く寄せられたほか、難破剛を演じた主演の間宮祥太朗をはじめとする、出演者の愛あるツイートが話題に。本作への思いが募ると同時に、寂しさが押し寄せ“ナンバロス”状態の人も多かったのではないだろうか。
そんな視聴者の寂しさを、少しだけ緩和してくれた今回の「全開バリバリでアリガト」編。「難破家」の一員として欠かせない柴犬・松(豆三郎、声:津田健次郎)の目線で剛の白百合高校での3年間を振り返る、総集編のような内容となっていた。
父・勝(宇梶剛士)の威勢の良い「全員集合〜!」からスタートした特別編。自分以外の家族が楽しげに話す様子を見て、松は仲間に加わりたそうにする。しかし、そんな松に長男・猛(満島真之介)が「黙って寝てろって、いってんだろ!」と怒鳴りに行ったことで、松は「俺は家族じゃないんだ……。1人……1匹で生きていきます」と拗ねて、家を出てしまう。猛が怒鳴ったのは、松へのサプライズにテンションが上がってのことだろう。そう思うと、つくづく不器用な男だ。
白百合高校で“シャバい”高校生として過ごした剛。その3年間を語る上で、やはり“ツレ”の存在は欠かせない。最終回では白百合高校の生徒たちが体育館に立て篭もり、退学を撤回したのだが、実はその裏で伍代(神尾楓珠)と大丸(森本慎太郎)が剛の退学を撤回させるために、謝罪をしに行ったことが明らかになった。この時のことを伍代は「人のために頭を下げるなんて、初めてしたわ」と振り返り、大丸は賛同した上で「なんだかんだで、難破のおかげで高校生活、ずっと楽しかったんだよな。大げさに言えば、人生変わったつーか」とコメント。決してふざけることなく、落ち着いたトーンで剛のことを話す2人の姿からは、剛と大丸と伍代がお互いにとって大切な存在だったことを物語っているように感じさせた。
さらに、伍代と大丸、『ナンバMG5』公式の言葉を借りるとすれば“ごだいまる”コンビの尊さはそれだけではない。同じくラーメン屋のシーンで「難破が退学明けて登校した時、あれ、最高だったな」「青春ってすげーわ」と大丸はしみじみ。このシーンのオフショットがエンドロールで流れたのだが、藤田(森川葵)と剛のやりとりを見て、テンションが上がりすぎた大丸が「あちぃな、おい! 最高かよ」と伍代の手を繋ぐというアドリブを入れ、伍代が「やめろ」と制していたのだ。このやりとりが、もはや大丸であり森本慎太郎、伍代であり神尾楓珠そのものの良さが出ていたように思えた。