劇場版『モノノ怪』2023年公開&初の舞台化決定 櫻井孝宏「心の底から楽しみです」

劇場版『モノノ怪』2023年公開

 6月18日に「モノノ怪 十五周年記念祭」が開催され、劇場版『モノノ怪』の制作が発表された。

 ノイタミナ15周年ファン投票・全70作品(2020年時点)の中で第1位を獲得、5月に開設された公式Twitterは5日間で10万フォロワーを達成したアニメ『モノノ怪』。2007年7月に TVシリーズとして放送され、スタイリッシュなキャラクターデザインに、和紙のテクスチャーなどCG処理を組み合わせ、今までにない映像を生みだし話題となった。

 劇場版制作にあわせて、中村健治監督演出の新規描きおろしアニメーションカットに加え、櫻井孝宏演じる薬売りの新規ボイスが収録された特報映像も公開された。

 また、6月24日20時より劇場版の制作応援クラウドファンディングが開催される。日本国内では「うぶごえ」、海外では 「Kickstarter」にて実施される予定。5,000円から150,000 円まで、金額に応じた9つのコースがあり、劇場版制作レポートの閲覧権や待ち受け画像がもらえるほか、コースごとに特典が用意される。

イラスト:蜷川ヤエコ

 そのほか、アニメ『モノノ怪』十五周年にちなみ、絵師15名による描き下ろしビジュアル企画がスタート。6月18日より、アニメ公式Twitterにて、毎夜連続公開となる。第1弾は『モノノ怪』のコミカライズを担当した、蜷川ヤエコが手掛けている。

 あわせて、アニメ『モノノ怪』全12話のYouTubeLIVE一挙配信、『モノノ怪』の前身となった『怪~ayakashi~』化猫全3話の配信が決定。YouTubeLIVE一挙配信は、6月24日18時から23時40分頃にかけて実施される。

コメント

櫻井孝宏(薬売り役)

作品のルーツは2006年にノイタミナでオンエアされた『怪〜ayakashi〜』の一編でした。その名も『化猫』。数年を経て『モノノ怪』が始まり、その結びの一編もまた『化猫』でした。 そして2022年。化猫に始まり化猫に終わっていた作品が三度動き出します。心の底から楽しみです。

山本幸治(プロデューサー)

最初の作品である『化猫』を見た時、画面を見ていて酔うような感覚と、自分の現在位置を見失うような不安を覚えました。15年以上前なので当時はまだハイビジョン普及前で、画質も荒く今のような横長の16対9の画面でもない小さな画面でした。この世界観を密度の濃い大きなスクリーンで表現できたらもっとすごいことになるだろうと思いました。中村健治監督の久しぶりの、そして原点でもある作品です。いくつもの困難を越えてようやく企画が実現しました。お楽しみに。

中村健治(監督)

今、私達は個人の幸せと組織や社会全体の幸せが合致する世の中で生きているのでしょうか。自分はあることですごく辛いのに、世の中・社会全般ではそれが普通だと判断されていたりすることはないでしょうか? さらに言えば、歴史上で個人と社会全体の幸せが合致して上手くいっていた世界なんてあったのでしょうか? その矛盾から生じた捻じれた気持ちと情念を描きながら、産まれてしまったモノノ怪をまるで私達自身を斬るかのように鮮やかに薬売りに斬ってもらいたいと思っています。

■公開情報
劇場版『モノノ怪』
2023年公開予定
キャスト:櫻井孝宏
監督:中村健治
制作:ツインエンジン
(c)モノノ怪製作委員会
(c)ツインエンジン

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