監督・山下敦弘×脚本・野木亜紀子 和山やまの人気コミック『カラオケ行こ!』映画化決定

山下敦弘×野木亜紀子で和山やまの漫画映画化

 和山やまの人気コミック『カラオケ行こ!』が、監督・山下敦弘、脚本・野木亜紀子のタッグで映画化されることが決定した。

 本作は、“このマンガがすごい!2021”オンナ編第5位(宝島社)、マンガ大賞2021第3位などマンガ賞に続々ランクインし、累計発行部数50万部を突破した和山の同名コミックを映画化するもの。『リンダ リンダ リンダ』『味園ユニバース』などの山下が監督を務め、ドラマ『アンナチュラル』(TBS系)、『MIU404』(TBS系)、『逃げるは恥だが役に立つ』(TBS系)、映画『罪の声』などの野木が脚本を手がける。

 合唱部部長の岡聡実はヤクザの成田狂児にカラオケに誘われ、歌のレッスンを頼まれる。組のカラオケ大会で最下位になった者に待ち受ける“恐怖”を回避するため、何が何でも上達しなければならないという。狂児の勝負曲は X JAPAN の「紅」。聡実は、狂児に嫌々ながらも歌唱指導を行うのだが、いつしかふたりの間には奇妙な友情が芽生えていくのだった。

 さらに今回、中学生の岡聡実役は、オーディションで決定される。プロアマ問わず繊細な心の機微を表現し、魂のこもった歌を唄う聡実を探す。応募資格は、満12歳から16歳までの男性で、歌唱経験、演技経験、変声期の有無は問わない。応募期間は6月13日から7月15日までとなっている。

コメント

和山やま(原作)

この漫画は元々邦画への憧れから描いたものでした。今回映画として形になるのが本当に嬉しく思います。また、監督の山下敦弘さん、脚本の野木亜紀子さんの作品は元々大好きでしたので、融合して新たに生まれる『カラオケ行こ!』が楽しみで仕方がないです。

山下敦弘(監督)

昔から男たちが見つめ合う映画が好きだった。“見つめ合う”と書くと、なんだか恋愛ドラマのようなニュアンスにも思えてくるが、それだけではない。男の友情や切なさを描いた映画、つまりは“バディもの”と呼ばれるジャンルに心惹かれてきた。
『カラオケ行こ!』に出てくるバディはヤクザと中学生。年齢も住む世界も違う二人が“歌”をきっかけに出会い、不思議な友情が生まれる。魅力的で面白い原作だが、生身の人間が演じる“映画”という表現において、監督としての課題は多い。しかし、バディものを得意とする野木亜紀子さんが脚本を書く。面白くならないわけがない。自分のルーツである“見つめ合う男たち”を最高の布陣で作れることに、今から楽しみでしょうがない。

野木亜紀子(脚本)

あの“和山やまワールド”を、どうすればフィルムに落とし込めるのか。正直なところ全く自信がありませんが、山下監督ならあの空気を醸し出せるのではないかと、このたびの座組を心強く思います。和山先生が生み出した、愛すべき聡実くんと狂児を壊さぬよう、慎重に、映画としてのベストを尽くしてまいります。

■公開情報
映画『カラオケ行こ!』
2023年公開予定
原作:和山やま(ビームコミックス/KADOKAWA刊)
監督:山下敦弘
脚本:野木亜紀子
配給:KADOKAWA
(c)2023「カラオケ行こ!」製作委員会
(c)和山やま/KADOKAWA
公式サイト:https://movies.kadokawa.co.jp/karaokeiko/
公式Twitter:https://twitter.com/moviekaraokeiko

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