観る順番で結末が変わる 『僕が愛したすべての君へ』『君を愛したひとりの僕へ』10月公開
乙野四方字の原作小説をアニメーション映画化した『僕が愛したすべての君へ』『君を愛したひとりの僕へ』が、10月7日に2作同日公開されることが決定した。
原作小説『僕が愛したすべての君へ』『君を愛したひとりの僕へ」(ハヤカワ文庫刊)は、“並行世界”を行き来することができる世界の同じ名前のふたりの少年が、それぞれの世界でひとりの少女と恋に落ちるラブストーリー。この2作品は前後編でもなくサイドストーリーでもなく、それぞれの物語が独立しているが、2作読むとふたつの世界が絡み合い交差して、お互いがお互いの世界を支え合っていることに気づく設定となっている。
『僕が愛したすべての君へ』(以下、『僕愛』)は、タツノコプロ内で立ち上げた新スタジオレーベルBAKKEN RECORDが制作を手がけ、『劇場版 Infini-T Force/ガッチャマン さらば友よ』の松本淳が監督を務めた。一方の『君を愛したひとりの僕へ』(以下、『君愛』)は、トムス・エンタテインメントが制作を手がけ、『ハチミツとクローバー』『のだめカンタービレ』などのカサヰケンイチが監督を務めた。2作ともに、脚本は『かぐや姫の物語』『フォルトゥナの瞳』の坂口理子、キャラクター原案はshimanoが手がけている。
『僕愛』と『君愛』は、人々が“並行世界”を行き来していることが実証された“ふたつの世界”の“ひとつの物語”。両親が離婚し、母親と暮らす高校生の高崎暦(たかさきこよみ)。ある日、クラスメイトの瀧川和音(たきがわかずね)に声をかけられる。85番目の並行世界から移動してきたという彼女は、その世界で2人が恋人同士であると告げる。一方、両親が離婚し、父親と暮らす小学生の日高暦(ひだかこよみ)。ある日、父の勤務先で佐藤栞(さとうしおり)という少女と出会う。お互いに恋心を抱くようになる暦と栞だったが、親同士が再婚することを知らされる。ふたりは兄妹にならない運命が約束された並行世界への駆け落ちを決断するが……。
あわせてプロジェクトPVとプロジェクトビジュアルも公開。プロジェクトPVには、“選ばなかったもうひとつの世界”を生きるどこか似ている“僕”と出会う“君”が描かれている。ふたりで過ごす青春を切り取ったカットや、人生の分岐点となる“出来事”が起こる気配を感じさせるカットもあり、『僕愛』と『君愛』、ふたつの世界のそれぞれの選択によって切ない物語が動き出す様子を描いた映像となっている。
また、プロジェクトビジュアルは、一見すると別の世界のように見えるが、中心の交差点でふたつの世界が重なることでひとつの世界が完成する。交差点から分かれたそれぞれの道には少年と少女が、片方は明るい日差し、片方は暖かい夕景の中に描かれている。BAKKEN RECORDとトムス・エンタテインメント、それぞれの制作スタジオの特徴が際立つビジュアルとなっている。
■公開情報
『僕が愛したすべての君へ』
10月7日(金) 全国公開
原作:『僕が愛したすべての君へ』乙野四方字(ハヤカワ文庫刊)
監督:松本淳
脚本:坂口理子
キャラクター原案:shimano
制作:BAKKEN RECORD
配給:東映
(c)2022「僕愛」「君愛」製作委員会
『君を愛したひとりの僕へ』
10月7日(金) 全国公開
原作:『君を愛したひとりの僕へ』乙野四方字(ハヤカワ文庫刊)
監督:カサヰケンイチ
脚本:坂口理子
キャラクター原案:shimano
制作:トムス・エンタテインメント
配給:東映
(c)2022「僕愛」「君愛」製作委員会