「新宿東口映画祭2022」新作上映作品に『狼 LONE WOLF』など3作品 企画上映の開催も

「新宿東口映画祭2022」新作上映作品発表

  5月27日から6月9日にかけて新宿武蔵野館とシネマカリテで開催される「新宿東口映画祭2022」。新作上映作品と企画上映、トークショーの情報が発表された。

 2021年5月、新宿武蔵野館とシネマカリテで初めて開催された「新宿東口映画祭」は、新宿から映画文化を発信し、街全体を活性化、観客をはじめ地域の人々が一緒に楽しくなることを目指す映画祭。第2回目となる本年は、「こころ煌(きら)めく」をテーマに、様々な世代の人々がそれぞれの青春時代に心を煌めかせた数多くの映画の中から、「また観てみたい」と思える作品を選りすぐり上映する。

 新作映画では、香港を代表する七人の巨匠が異なる時代の香港を描いたオムニバス映『七人樂隊/Septet: The Story of Hong Kong(原題)』、現代を生きる20代の恋愛をリアルに描いた『わたし達はおとな』、寡黙なスタントマンの生き様を映像で表現した『狼 LONE WOLF』の3本を上映する。また、『狼 LONE WOLF』では監督と俳優による上映後のトークショーも開催される。

 さらに、企画上映として、実写とアニメーションの無声映画を上映。実写の『カリガリ博士』は、今回の上映会場である武蔵野館でかつて弁士として活躍していた徳川夢声と福地悟朗の音声を復元し上映する。もう1本の『陽気な巴里っ子』は、徳川夢声のお気に入りの作品で、パリの享楽を描いている。さらに、今回の上映では弁士の第一人者・澤登翠が作品を説明する。

 アニメーションは<日本アニメの青春時代>と題し、1920年~30年代の短編無声アニメーション6本を上映。1932年(昭和7年)に約50年後の1980年の世界を空想して製作された『大当たり空の円タク』などがラインナップされている。

新作上映作品

『狼 LONE WOLF』

監督・脚本:六車俊治
出演:南翔太、石黒賢、石田卓也、池上季実子、高橋昌志(※「高」はハシゴダカが正式表記)
2022年/日本/86分/DCP/武蔵野エンタテインメント
(c)2022「狼 LONEWOLF」製作委員会

トークショー概要

■1回目
日時:6月5日(日)17:35の回本編上映終了後
出演:南翔太、石黒賢、髙橋昌志、六車俊治

■2回目
日時:6月8日(水)12:20の回本編上映終了後
出演:高橋昌志、粟野如月、六車俊治

『七人樂隊/Septet: The Story of Hong Kong (原題) 』

監督(物語順):サモ・ハン、アン・ホイ、パトリック・タム、ユエン・ウーピン、ジョニー・トー、リンゴ・ラム、ツイ・ハーク
製作:ジョニー・トー
出演(登場順):ティミー・ハン、フランシス・ン、ジェニファー・ユー、ユン・ワー、ン・ウィンシー、サイモン・ヤム、チョン・タッミン
2021年/香港/111分/DCP/武蔵野エンタテインメント
(c)2021 Media Asia Film Production Limited All Rights Reserved 

『わたし達はおとな』


監督・脚本:加藤拓也
出演:木竜麻生、藤原季節、菅野莉央、清水くるみ、森田想、桜田通、山崎紘菜、片岡礼子、石田ひかり、佐戸井けん太
2022年/日本/109分/DCP/ラビットハウス
(c)2022『わたし達はおとな』製作委員会

【企画上映】無声映画 ‐徳川夢声リスペクト企画‐

『カリガリ博士』

監督:ロベルト・ヴィーネ
出演:ヴェルナー・クラウス、コンラート・ファイト、リル・ダゴファー、フリードリヒ・フェーヘル
1919 年/ドイツ/56 分/BD/作品提供:マツダ映画社
弁士:徳川夢声、福地悟朗
写真提供:マツダ映画社

『陽気な巴里っ子』

監督:エルンスト・ルビッチ
出演:モンテ・ブルー、パッツィ・ルース・ミラー、ジョージ・ベランジャー、リリヤン・タッシュマン1926年/アメリカ/81分/BD/作品提供:喜劇映画研究会
弁士:澤登翠演奏:カラード・モノトーン・デュオ
写真提供:喜劇映画研究会

【企画上映】無声アニメーション ‐日本アニメの青春時代‐

『大当たり空の円タク』

作画監督:加藤禎三
撮影・操作:西倉喜代次
製作:協力映画社
1932年/日本/10分/BD/作品提供:マツダ映画社
弁士:樗澤賢一
写真提供:マツダ映画社

『漫畫 魚の國』

作画監督:木村白山
製作:文部省
1928年/日本/15分/BD/国立映画アーカイブ所蔵作品
弁士:山内菜々子
写真提供:国立映画アーカイブ

『百年後の或る日』

作画監督:荻野茂二
製作:SSO
1933年/日本/10分/国立映画アーカイブ所蔵作品
弁士:山城秀之
写真提供:国立映画アーカイブ

『塙団右衛門化物退治の巻』(證城寺の狸囃子)

脚色、監督:魔須多和弘
作画監督:片岡芳太郎
製作:日本マンガフィルム研究所
1935年/日本/9分/BD/作品提供:マツダ映画社
弁士:澤登翠
写真提供:マツダ映画社

【企画上映】無声アニメーション ‐日本アニメの青春時代‐

『瘤取り』

原案・脚色:青地忠三
作画監督:村田安司
製作:横浜シネマ商会
1929年/日本/11分/BD/作品提供:マツダ映画社
弁士:澤登翠
写真提供:マツダ映画社

『心の力』

作画監督:大藤信郎
製作:千代紙映画社、文部省委託
1931年/日本/12/BD/国立映画アーカイブ所蔵作品
弁士:澤登翠
演奏:カラード・モノトーン・デュオ、湯浅ジョウイチ(ギター、三味線)、鈴木真紀子(フルート)
写真提供:国立映画アーカイブ

■公開情報
「新宿東口映画祭2022」
5月27日(金)~6月9日(木)14日間開催
会場:新宿武蔵野館(東京都新宿区新宿3-27-10 武蔵野ビル3F)、シネマカリテ( 東京都新宿区新宿3-37-12 新宿NOWAビルB1F)
後援:新宿区/公益財団法人新宿未来創造財団/一般社団法人新宿観光振興協会
協力:新宿東口商店街振興組合/国立映画アーカイブ
公式サイト:https://filmfest.musashino-k.co.jp/
公式Twitter:@shinjuku_f_fest

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