1回だけでは消化しきれない? サム・ライミ映画となった『ドクター・ストレンジMoM』
見どころいっぱいの作品で圧倒されっぱなしだったのですが、ストレンジとアメリカ・チャベス(ソーチー・ゴメス)のバディ関係が心に残りました。ストレンジは、このチャベスをなんとか守り、また独り立ちさせようとします。ストレンジがなぜこの若者を導こうと思ったのか?
それはもしかすると、『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』でのスパイダーマン/ピーター・パーカーのことがあったからかもしれません。物語的にはストレンジの記憶の中からもピーターの記憶は消えています。しかし心のどこかに、かつてヒーローを目指す若者と一緒に戦い、彼にとってつらい結果を招いてしまったことが後悔として残っていたのかもしれません。だからこそアメリカ・チャベスを最後まで助けようとしたのではないでしょうか?
繰り返しになりますが、テンポがよく2時間強の中に色々な要素が詰め込んであります。したがって1回観ただけは消化不良かも。字幕だけではなく情報量を多くカバーできる日本語吹替版もトライしてみたいですね。
■公開情報
『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』
全国公開中
監督:サム・ライミ
製作:ケヴィン・ファイギ
出演:ベネディクト・カンバーバッチ、エリザベス・オルセン、ベネディクト・ウォン/レイチェル・マクアダムス、キウェテル・イジョフォー、ソーチー・ゴメス
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
(c)Marvel Studios 2022